数年前、北九州・小倉城の下の公園で撮影した一枚です。宴の開始時刻に少し遅れてしまい、私は慌てて駆けつけました。ようやく春本番を思わせる、風の心地よい夜でした。
到着するなり、まずは窮屈なネクタイを緩めて一息。ようやく仕事の顔から「個」に戻り、友人たちが作る温かな輪の中へ。ライトアップされた夜桜の下、なじみの面々のリラックスした表情を眺めつつ、軽口を叩きながらお酒を酌み交わす時間は、この上なく贅沢で穏やかなものでした。
昨今は屋外での飲食に制限が加わり、こうした光景も少なくなったように感じます。散りゆく花を愛で、移ろう時を友と分かち合ったそんな至福のひとときを、今も鮮やかに思い出します。