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モニュメントの上空に飛行機の姿が~新宿区・千駄ヶ谷界隈~ニッポンを歩こう171

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神宮外苑を有する千駄ヶ谷付近は、新宿御苑を水源とする渋谷川上流に位置する。その由緒は、たくさんの萱が生え、それを一日に「千駄の萱」を積むことという。また、千駄ヶ谷一丁目の鳩森八幡神社前交差点から西に北参道交差点に続く「千駄ヶ谷大通り」。そこは、古くから千駄ヶ谷と代々木を結ぶ主要道で、戦前には『豊栄亭』という芝居小屋もあった。

千駄ヶ谷は1960年代前半まで、東京都内でも有数の温泉マーク街だ。近隣住民や小学校などが排除運動を進め、1957年、原宿とともに文教地区の指定を受ける。そのため、現在では、風俗営業法に準拠する施設は無くなった。

都内最古の「千駄ヶ谷富士塚」
都内最古の「千駄ヶ谷富士塚」

また、オリンピックレガシーを示す競技施設も多数存在する。そのため、都内でも有数のスポーツの聖地にもなっている。

一方、千駄ヶ谷の歴史と文化を伝える社として、鳩森八幡神社が立地する。かつて、「この地には瑞雲がたびたび現れ、青空から雲がおり、たくさんの白鳩が西に飛び去った」と。この吉祥のため、鳩森と名付けられた。そして、境内には、1789年築造の都内で現存する最古の千駄ヶ谷富士塚も置かれている。

古きものと新しいものが融合し、下町情緒もある不思議な街。夏場の夕暮れ時は、南風運用の航空機が数分ごとに轟音をたてながら、飛び去って行くようになった。

(2024.09.10.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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