東武鉄道は人気の蒸気機関車「SL大樹(たいじゅ)」を軸に、沿線地域の魅力や観光情報を発信するニュースレターで、紫陽花や高山植物の開花、歴史ある風景、室内で楽しめるスポットなど、雨の季節に楽しめる見どころを紹介している。
2019年に昭和レトロをコンセプトに駅舎を改修した鬼怒川線の新高徳駅。6月中旬、ホーム沿い約100メートルの区間に植えられた、10種以上の紫陽花が見ごろを迎える。蒸気機関車と紫陽花の色彩が織りなす景観が好評で、撮影目的の来訪者も多い。
日光市霧降高原の「キスゲ平園地」に咲くニッコウキスゲも見どころの1つ。標高1,300〜1,600メートルに広がる高原地帯に初夏の訪れを告げる黄色い花が一面に広がり、梅雨の晴れ間を華やかに彩る。1,445段の「天空回廊」を登った先は、雲海の名所として知られている。
奥日光では、6月上旬に「クリンソウ」が見頃になる。中禅寺湖千手ヶ浜の湖畔にはピンクや白の花が咲き競い、約1キロにわたる遊歩道を歩きながら群生地を散策できる。
雨の日には、下今市駅構内にある「SL展示館」がお勧め。入場券か乗車券があれば無料で入館でき、SL大樹のジオラマや写真展示、運転室の模擬体験コーナーなど、子どもも大人も楽しめる。休憩スペースにはミニSLやフォトスポットがある。