全国約3000社の春日神社の総本社である世界遺産・春日大社(奈良市)は7月5日から9月7日までの会期で、特別展「究極の国宝 大鎧展 ~日本の工芸技術の粋を集めた甲冑の美の世界~」を国宝殿で開く。
現存する甲冑の中でも最高峰とされる2領の国宝、春日大社所蔵の「赤糸威大鎧(竹虎雀飾)」と、青森県八戸市の櫛引八幡宮所蔵の「赤糸威鎧(菊一文字)」が初めて並列で展示される。前者は源義経の奉納と伝わり、後者は南北朝時代に南朝方から南部家へ伝えられたとされる。それぞれ西の横綱、東の横綱と称される。
このほか、国宝に指定された甲冑類全18点のうち、半数の9点が一堂に会する。江戸時代の八代将軍・徳川吉宗が模作を命じたとされる「赤糸威大鎧(梅鶯飾)」や、楠木正成の奉納と伝わる「黒韋威矢筈札胴丸」など、名品が勢揃いする。
奈良は中世から近世にかけて甲冑の一大生産地で、「鎧のふるさと」とも称されてきた。
チケットは、「グッズ付き早割券」が6月30日まで、500枚限定で販売されている。舞楽・神楽をモチーフにしたイラスト缶バッジ8種、または春日大社所蔵の鎧と「竹虎雀」飾りにちなんだ虎モチーフの缶バッジ6種、さらにシークレットキャラクター1種の中からランダムで1個付く。価格は1500円。
通常の前売券は一般1300円、大学生・高校生1000円、中学生・小学生500円。未就学児は無料。
公式サイトのほか、ローソンチケット、イープラス(ファミリーマート)、チケットぴあ、CNプレイガイド、楽天チケット、セブンチケットで購入できる。