東武トップツアーズは、5 月28 日、「バスタ新宿インフラツーリズム魅力倍増プロジェクト協議会」と、施設見学ツアー等の実施に関する連携協定を結んだ。国内最大級のバスターミナル「バスタ新宿」(東京都渋谷区)を対象としたインフラツーリズムに取り組む。
インフラツーリズムとは、ダムや橋、トンネルに港湾など普段は立ち入れない巨大構造物を見学し、その構造や技術、背後にある歴史を体感する観光で、国土交通省が2016年からその推進を掲げ、ダム内部の点検通路や橋脚内部といった非日常スペースを解説付きで見学できるツアーを全国で展開している。
東武トップツアーズも、埼玉・春日部の巨大地下放水路「首都圏外郭放水路」で「地下河川を歩くアドベンチャー体験コース」などを実施している。
バスタ新宿は2016年に開業。新宿駅新南口に直結し、地方路線バスや高速バス、観光バス、タクシー、鉄道が連携する交通結節点として整備された。4階建ての施設内には、バスターミナルのほか、観光案内所やチケットカウンターなども設置されている。1日平均およそ1,600便、約2万5,000人が利用するという。
協定に基づき、東武トップツアーズは今後、バスタ新宿の構造や運用の裏側を紹介する施設見学ツアーの企画・実施や、地方観光との連携を視野に入れたバス会社・観光協会との連動を進める。また、観光商品とバスチケットを一括で予約・購入できる新たなシステムの導入にも取り組む方針。
同社は、インフラツーリズムの新たな可能性を通じて、都市部と地方をつなぐ観光振興の起点としてバスタ新宿を再評価し、訪日外国人を含む多様な旅行者に向けた新しい観光体験の創出を目指すとしている。