東京都は、7月10日から11日にかけて実施する「バリアフリービーチ体験モニターツアー」の参加者を募集している。年齢や障害の有無にかかわらず誰もが安心して参加できる自然体験型観光の充実を目指した取り組みで、モニターツアーでは海水浴やスノーケリングを体験してもらう。東京都の「令和7年度誰もが楽しめる自然体験型観光推進事業」として実施する。
参加対象は都内の旅行業者や体験型観光の提供事業者、観光協会などの観光関連事業者に加え、障害のあるモニター参加者で、健常者とともに海辺のレジャー体験を共有する内容となっている。
参加費は無料。羽田-八丈島間の往復航空運賃や宿泊費、現地交通費は事務局が負担する。事業者20人、障がいのある人3人程度を募集する。申込者多数の場合は抽選となる。申し込み締め切りは6月24日。
モニターツアー初日は八丈植物公園や溶岩台地・南原千畳岩海岸の視察に加え、宿泊先ホテルでバリアフリービーチの運営やスノーケリング体験に関するワークショップが開かれる。
講師は、バリアフリービーチの運営で実績のあるNPO法人湘南バリアフリーツアーセンター理事長の榊原正博氏や、八丈島でガイドサービスを行う大類由里子氏。車いす利用者が砂浜を移動できるモビチェアやけん引式車椅子「JINRIKI」の実体験も予定されている。
2日目には底土海水浴場でのバリアフリービーチ体験を実施し、障害者モニターがインストラクターの支援を受けながらスノーケリングに挑戦する。参加事業者はその様子を見学・補助しながら、現場での支援のあり方を体験的に学ぶ。