積水ハウス(大阪市)は6月11日、京都府木津川市に8月5日に開業する大型体験型施設「JUNOPARK(ジュノパーク)」の体験プログラムの詳細を発表した。(写真は2メートルタワーの建築ゾーン)
「エデュケーション(学び)」と「エンターテインメント(楽しさ)」を融合させた「住育エデュテイメント施設」として、小学校高学年から中学生を主な対象に、暮らしに関わる感性を育むさまざまな体験を提供する。
JUNOPARKは地上4階建てで、延べ床面積は約7,500平方メートル。1階には無料で利用できるパブリックエリア、2~4階には有料の体験エリアを設ける。体験エリアは事前予約制で、7月9日から公式サイトでチケットを販売する。
体験エリアでは、「デザイン」「構造」「ユニバーサルデザイン」「住環境」「資源循環」「自然環境」の6つのテーマごとにゾーンを設け、子どもたちがグループで参加する約45分間のワークショップ型「体験アクティビティ」と、自由に見学できる「体験ギャラリー」を展開する。
たとえば、「マイルーム大改造」では好きな素材で自分だけの部屋をデザインする活動を通じて自己表現力を育て、「ゴーストハウス調査隊」では不快の理由を論理的に探る力を養う。資源を再利用する「再生モノづくりラボ」や、動きに制限を加えた状態で協力し合う「戦略アスレチック」なども用意され、多角的な視点や共感性など、積水ハウスが掲げる「暮らしの中で育まれる感性」を体験的に学べる構成となっている。

施設中央には1階から3階にかけて吹き抜けの空間が広がり、シンボルツリー「感性の樹」がそびえる。「感性が芽生える森」をコンセプトに、来館者が自らの感性を芽吹かせる場として設計された。
1階のパブリックエリアには、ブックディレクターの幅允孝氏が監修した約1,000冊の蔵書をそろえるライブラリー「本の庭」をはじめ、カフェ「iru-ca donuts & coffee」、うどんレストラン「あわさい」、ショップなどを配置。地域住民も自由に利用できるオープンスペースとして開放される。
入場料は体験エリアのみ有料で、中学生以下は500円、大人は1,000円(未就学児は無料)。パブリックエリアの利用は無料。営業時間は9時30分から17時までで、毎週水曜と年末年始は休館となる。駐車場や授乳室、車いす・ベビーカーの貸出、多目的トイレも完備し、バリアフリー対応を整える。
積水ハウスは「キッズ・ファースト」企業として、子どもたちの感性を育む場を提供することで、未来に向けた可能性を広げ、より幸せな社会の実現を目指すとしている。