日本をはじめ中国、韓国、朝鮮の４か国の伝統芸術を披露する「第３回東アジア文化フェスタ　虹をかけようアジアの空に（東アジア文化フェスタ実行委員会）」が８月21日に都内で開催される。これに先立ち、このほど演目の一つであり、中国の”国家機密“ともいえる世界文化遺産、変面の実演「京劇・変面」が公開された。　 　　　

　フェスタは、新型コロナ感染症のため、2019年5月以来、5年ぶりの開催となる。日本からは琉球舞踊 伊是名（いぜな）の会と民族歌舞団・荒馬座による踊りと太鼓、韓国からは民族楽器演奏、朝鮮からは東京朝鮮中高級学校舞踊部による民族舞踊。そして中国は、変面のほかバリトンの崔宗宝、ソプラノの徐さんの両名が素晴らしい歌声を、李自力さんが太極拳、張良さんが二胡の演奏で楽しませてくれる。

京劇の第一人者が2人で演じる珍しい双人変面

変面は四川省発祥で、踊りながら一瞬にしてお面を変える絶技。しかも、今回披露するのは、劉妍（りゅう・けん）さんと夫の劉東風（りゅう・とうふう）さんが2人で演じる極めて珍しい双人変面。夫婦とも11歳で京劇を学び始め、中国の京劇団で活躍した第一人者。

　デモンストレーション後、インタビューに応じた劉夫妻は、「変面は男性だけが演じるものだったが、中国古来の伝統芸能を広めたいとの思いで、四川省を訪れ、師について学んだ。アニメのキャラクターの顔も取り入れ、親しみを持ってもらえるよう工夫した」、「今回変化したのは38面。変化が多いと難しい。ただ、私たちは京劇の基礎があるの動きやすい」と明かし、1人でも多くの人に変面のすばらしさ、不思議さと堪能してほしいと語った。

https://araumaza.co.jp/event/1191/

●第３回東アジア文化フェスタ開催概要

日時：８月21 日、15時30分開場、16時開演

場所：JR王子駅前の北とぴあ・さくらホール

予約・問い合わせ：特定非営利活動法人日中友好東京文化センター

TEL: 03-3261-0433　 FAX: 03-3261-1788

tokyo@jcfa-net.gr.jp

全席指定　S席4,000円　A席3,000円　B席2,000円

小・中・高校生はB席1,000円、障がい者は1,000円。当日券は各500円増。