神奈川宿観光利用促進委員会は2024年10月29日、東海道53次3番目の宿場町「神奈川宿」で行うモニターツアー「神奈川宿に眠るお宝発見ガイド付きツアー」を実施した。約3時間の街歩きプランで約15人が参加。開港期の神奈川宿をテーマに、江戸時代から伝承され現在は消滅している浦島太郎伝説とそれに関連した「亀の甲煎餅」を復活するなど、宿場町の歴史的遺産や文化(横浜芸者等)を再発見できる場を提供した。

本事業は、観光庁が令和6年度に推進する「地域観光新発見事業」、国土交通省関東運輸局が広域関東(1都10県)の魅力を〝江戸街道〟という統一テーマでブランディングし、街道観光の推進を通して地域を活性化する取り組み「江戸街道プロジェクト」の一環として実施している。

神奈川宿は、東海道53次の3番目宿場町として整備された宿場町。江戸期の「浦島太郎伝説」やこれに由来する地名、開港期前半の歴史的遺産等(旧アメリカ、イギリス、フランス領事館やヘボン式ローマ字で有名なヘボン博士の宣教師宿舎等)のほか、文化(神奈川神楽)などが残っている。

モニターツアーでは、旧神奈川宿の魅力を横浜の街歩きに熟知した「横浜シティガイド」が案内を行った。また、参加者は江戸期に創業され、坂本龍馬の妻「お龍」が働いていたとされる、「田中家」で昼食を味わった。

ツアーでは、①神奈川宿の文化的遺産である「神奈川神楽」の鑑賞(https://kagura.or.jp)②「田中家」で神奈川宿御膳の昼食(https://www.tanakaya1863.co.jp/?page_id=174)、③浦島太郎伝説に基づき、江戸期の参勤交代等の大名達にも人気を博したが消滅してしまった「亀の甲煎餅」を現代版に復刻アレンジーの3つのポイントを体験した。

【コース内容】
JR東神奈川駅→慶運寺→成仏寺→金蔵院→熊野神社→高札場→浄龍寺→本陣跡→大井戸→宗興寺→権現山→洲崎大神→宮前商店街→善門寺→甚行寺→本覚寺→三宝寺→一里塚→大綱金毘羅神社→田中家

同ツアーの問い合わせは、神奈川宿観光利用促進委員会(事務局:横浜DMC)のTEL(045-263-6122)まで。
※メインビジュアルは「慶雲寺」。