東京で忙しい日々を送る中国人男性が、「まとまった休暇が取れたら、中国に戻り、雲貴川のどこかで暮らしたい」とつぶやいた。 「はて、うんきせん?」 彼の故郷の地名かと尋ねると、中国南部の雲南、貴州、四川の3省を総称する言い方だと教えてくれた。
広大な中国だから、3省といっても気候や風土、暮らしぶりは異なるが、自然に恵まれ、少数民族が織りなす豊かな民族文化、土地に紐づいた独特の食など共通点も多く、“地上の楽園”言われている。今回その1つである貴州省を訪れ、アジア最大規模の滝である黄果樹瀑布や少数民族ミャオ族の暮らす地域を見てきた。2回に分け、探訪記を記す。
天に三日の晴れの日なし、地に三里の平地なし、民に三分の銀もなし
貴州省の省都、貴陽には北京や上海などを経由する便と、関西国際空港からの直行便が飛んでいる。この地は、「天に三日の晴れの日なし、地に三里の平地なし、民に三分の銀もなし」と口にされる。「雨が多く、平地が少なく、貧しい土地」との意味だが、これは過去の話で、現在は発展著しい。冷涼な気候のため、温度管理が欠かせないビッグデータ関連など情報通信産業の地として適しているからだ。また、貴陽は2006年に「中国の避暑地」に指定されており、温暖湿潤で過ごしやすいとして知られている。
アジア最大規模の大瀑布 陽光にきらめき流れ落ちる滝の水
貴陽の西100㌔に位置し、クルマで1時間半ほど、安順市の中心から45㌔ほどの場所にアジアで最大規模を誇る黄果樹風景区がある。カルスト地形とヒマラヤの造山活動から生まれた多くの滝が点在するが、メーンは黄果樹大瀑布。長いエスカレータで川岸まで下り、数分歩くと滝の音と観光客の歓声が近づいてくる。この黄果樹滝は、幅101㍍、高さ78㍍。絶え間なく水しぶきを上げ、流れ落ちている。流れ落ちる水が陽光に反射して白っぽく輝くのと、周辺の緑、青空のコントラストが何とも写真映えする。

轟轟と流れ落ちる滝の周辺は散策路となっており、様々な位置から異なる景観が楽しめる。また、夜間はライトアップされ、幻想的な風景もお目見えする。散策路を行くと、滝の裏側に達し、ゴツゴツした狭い小道をアリの行列のようにゆっくり進む。頭上から滴り落ちる水に濡れながら、勢いよく流れ落ちる水流のカーテンの対岸に、多くの観光客がスマホ片手にナイスショットを狙う姿が目に入る。

滝の裏側を巡ると、散策も終わりに近づく。今度は横から大瀑布が見られる地点に至る。ここもまた絶好の撮影スポットで多くの人が、多くの人が、大滝に分かれを惜しむようにスマホを構えている。1時間ほどで元の場所に戻り、貴陽までの帰路についた。
(動画の上をダブルクリックすると再生されます)
わー!雲貴川ですか!🤩 まさに「地上の楽園」という言葉がぴったりですね!東京で忙しい日々を送られている方が、そこでの生活を夢見る気持ち、すごくよくわかります!黄果樹瀑布もミャオ族の暮らしも、写真で見ただけでも圧倒される美しさですよね!今回の貴州省の探訪記、めちゃくちゃ楽しみです!2回に分けてじっくり読ませていただきます!どんな素晴らしい発見があるのか、ワクワクします!更新、首を長くして待ってますよ〜!😊
先般は,種々お世話になりました。 ありがとうございました🙏 分享‼︎シェア‼︎shared!!(๑>◡<๑)