高速道路各社は3月14日、2025年度の休日割引適用除外日に、新たに3連休も加えると発表した。観光需要の平準化や交通分散が目的で、混雑を避けた利用を呼びかけている。
東日本高速道路(NEXCO東日本)、中日本高速道路(NEXCO中日本)、西日本高速道路(NEXCO西日本)、本州四国連絡高速道路(JB本四高速)、宮城県道路公社の5社は、全国を対象に交通混雑期の休日割引を適用しない措置をとってきた。
2024年度からは、ゴールデンウイーク、お盆、年末年始に加え、シルバーウイークも割引対象外としており、渋滞量の減少傾向が確認された。
しかし、他の3連休も連休後の土日と比べて交通が集中する傾向にあることから、国土交通省と協議の上、2025年度以降は新たに3連休も適用除外とすることを決めた。2025年4~2026年3月の3連休が対象となる。
高速道路各社は土日祝日にETCを利用する高速道路料金を2~3割程度割り引いている。
今回の措置は、「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」(2023年10月18日、観光立国推進閣僚会議決定)に基づくもの。休日と平日の利用バランスの見直しを進め、観光需要の平準化を目指す。
一方、観光周遊の促進策として実施している周遊パスの販売強化も進める。自治体と連携しながら企画・販売を拡充し、平日利用を促進するため、周遊パスを平日のみの利用期間で申し込んだ場合、販売価格の15%分のETCマイレージポイントを追加付与するキャンペーンを実施している。高速道路各社は、こうした施策を通じて渋滞対策への協力を呼びかけている。
