映像が語りかける影響力、インターネットの伸張に伴って、その力は、日一日ごとに増している。そして、各地で映像と文章を活用して、地域誘客が推進されている。地域誘客は、いずこにおいても重要課題。そのような仕掛けを「ニッポンを歩こう」というテーマで、ご紹介していきたい。
まずは、山口県長門市の元乃隅神社だ。
2015年、アメリカCNNが「日本の最も美しい場所31選」として選定。そのため、訪日外国人の来訪が一気に増えた。高台の本殿から見ると、日本海に向けて123基の朱塗りの鳥居がSNS映えする。
WEB戦略こそ、勝機の第一歩
インターネットのない時代には、ガイドブックの情報や旅行会社の「生の声」を基になって、観光客は旅行先に選定していた。しかし、今や検索サイトや地域自治体ホームページが充実。お客様が直接現地情報を手にする時代となった。そして、その地を訪れた方々の口コミなどが、次に旅行先に選ばれる好循環が生まれている。特に、ハッシュタグを活用した情報拡散力は時流に乗っている。その代表例は、フォトコンテストがWEB上で実施されることだ。
どのようにすれば、観光客が増えるか、これまでの経験則だけでは予測もつかない時代がやって来ている。
なお、この元乃隅稲成神社は、2019年1月に「元乃隅神社」と改称した。宗教法人格がない個人所有の神社であることも話題になっている。
(2023.01.19.撮影)
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取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長