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老獪・東京タワー~札ノ辻交差点・東京都港区~ニッポンを歩こう012

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 1958年からずっと、東京のシンボルであった東京タワー。その赤い色は、万人の気持ちをほっとさせる。LEDが発明されていない時にできあがったタワーは、充分に光るまで余韻を必要とする。しかし、王様のような姿は、「ザ・東京」と言える。

 2012年にスカイツリーが開業すると、LEDの特性を生かしたライトアップが実現する。イベントごとに色を変える姿を見て、東京タワーは「もっと違った色を出したい」と嫉妬したかもしれない。そのためではないが、最近は特別の色合いになることがある。

幾度となく、運んでもらうために

 さて、ハコモノ、特に展望台は、一度登ったらなかなかリピーターにならないと言う。その理由は、眺望が変わらないからだ。そのため、何度も訪れてもらうために、あらゆる努力を行っている。例えば、メインデッキに天の川と流れ星を出現させる。また、トップデッキを鏡張りにして体験型の展望ツアーを導入する。このように、眺望にも工夫を凝らし、何度訪れても楽しい仕掛けを構築しているのだ。

 観光施設は、リピーターを維持拡大させるために、常にリフレッシュしている。このことは、観光業全体にも言えることだ。それ故、旅館やホテルなども「お客様の飽きさせない」ためにリニューアルを繰り返しているのだ。

 ここ札ノ辻交差点は、江戸時代には高札が立てられた古くからの街道沿いの辻だ。今は国道15号と三田通りがまじわる交通量の多い交差点だ。歩道橋から見る東京タワーは老獪な姿。夕暮れになると、車のライトがレーザービームになる。それを求め、カメラを持った人々が集まる絶好の撮影スポットとなっている。

(2017.11.20.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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