地方へ移住する人は年々増えています。若年層からシニア層まで幅広い世代の人が地方移住に興味をもっていますが、シニア層の中には、今まで縁のなかった地域に移住することに不安を感じる人も多いでしょう。
そこで、おすすめしたいのは移住先を探す旅！ 観光と移住の下見を兼ねた旅をすることで、現地の雰囲気や生活環境が見え、その場所に住んでいる自分がイメージできるかもしれません。
長野県は、国内でも有数の長寿県。佐久市民は平均寿命が長いことでも有名です。今回は、シニア移住に人気の街である長野県佐久市の魅力をご紹介します。
人気観光地の軽井沢から近い！
人気観光地の軽井沢から近い！
長野県の人気観光地と聞いて、軽井沢を思い浮かべる人は多いでしょう。軽井沢は、標高約900〜1,000mの場所に位置する、言わずと知れた高原リゾートです。
そんな軽井沢から佐久市までは「車で約15分、北陸新幹線で約8分」と、本当に近い距離にあります。
佐久市に移住すれば、「平日は自然溢れた佐久市でリモートワーク、週末は軽井沢でショッピングや観光を楽しむ」なんて生活が可能です。
自然豊かでアウトドアが楽しめる！
佐久市は自然豊かな地域でありながら、日常生活には便利な環境が整っています。
近くには浅間山、遠くには北アルプスが見えるため、キャンパーにも人気。晴天率が高く晴れの日が多いのに夏は熱帯夜が少ないため、とても過ごしやすい地域です。
ゴルフ場や温泉施設も多く、佐久市を流れる千曲川ではニジマスや鮎釣りなどが楽しめ、アウトドア好きの観光客から人気があります。
また、佐久市内にはショッピングセンターや飲食店も豊富にあるため、住む際にも日常生活に不便はありません。
バルーンフェスタや花火大会など季節のイベントが楽しめる！
「バルーンフェスティバル」というイベントをご存知でしょうか？バルーンフェスティバルは、佐久市の千曲川スポーツ交流ひろばで毎年GW期間中に開催される、熱気球大会です。
バルーン競技はもちろん、かわいい変型気球が空を彩る「バルーンファンタジア」や幻想的な雰囲気が楽しめる夜間開催の「バルーンイリュージョン」など、見る人を飽きさせない多くのイベントが開催され、全国から多くの観光客が訪れる一大イベントになっています。
また、毎年夏には千曲川の河川敷で花火大会が開催され、県内外の多くの観光客でにぎわいます。
健康に良いグルメがたくさん！
佐久市には「信州そば・佐久鯉・地酒・信州味噌桃・りんご・プルーン」など、健康に良いグルメがたくさんあります。
中でもぜひ味わってほしいのは「むしり」です。
むしりとは、骨付きの若鶏をじっくり蒸し焼きにしたものです。外はパリパリ、中はしっとりジューシーに焼き上がった若鶏を手でむしって食べることから「むしり」という名前がつけられたとのこと。
佐久市を訪れた際はぜひ、むしりを味わってください。
移住者支援が豊富！
観光にも移住にもおすすめの佐久市では、佐久市移住検討者滞在費補助金やホシノマチ団地などの移住者支援を実施しています。
佐久市移住検討者滞在費補助金とは、佐久市での移住を検討している人が佐久市を訪れた際に、かかった費用の一部を負担してくれる制度のこと。佐久市を訪れた際の交通費や宿泊費の一部を負担してくれます。
また、興味深いのは「ホチノマチ団地」です。ホチノマチ団地とは、2021年4月にオープンした移住者専用の団地。1LDKが8室・3DKが8室と単身からファミリーまで住みやすい間取りの家が16室あり、無料で使えるコワーキングスペースやシェアカーもあります。
ホシノマチ団地があるのは、星がよく見える旧臼田町。団地を中心とした半径500m前後には、病院・郵便局・スーパー・コンビニなどがコンパクトにそろっており、住みやすさは抜群です。
移住希望者向けに、団地内では最長1週間の無料お試し移住部屋も用意していましたが、残念ながら2025年3月現在は利用中止となっています。
現在はホシノマチ団地に近い以下の2つの物件で「佐久市移住体験住宅」が提供されています。
・ホシノマチレジデンスカツマ：長期滞在向け（1ヶ月以上から利用可能、最長1年まで）、月額6万円
・布施温泉ステイ：短期滞在向け（1泊から利用可能）、1泊1.5万円（1棟料金、5名まで宿泊可能）
佐久市への移住に興味のある方は検討してみてはいかがでしょうか？
自然と利便性が両立している佐久市は魅力がたくさん！
老後の住まいとして地方移住を検討している人は多いでしょう。そんな方には、移住先を探す旅がおすすめです。
佐久市は人気の軽井沢から近いけれど、静かで自然溢れた地域。自然を楽しみつつ便利な環境を望んでいる人にはピッタリの街です。
観光と移住の下見を兼ねて、一度、佐久市を訪れてみてはいかがでしょうか？
寄稿者 岡地綾子（おかじ・あやこ）㈱シニアジョブ・シニアタイムズ編集長
