【New!トップページ新着コメント欄追加】 学び・つながる観光産業メディア

月あかり花回廊~鬼怒川・川治温泉・栃木県日光市~ニッポンを歩こう018

コメント

鬼怒川・川治温泉は、関東を代表する温泉地。現在、平成の大合併で日光市に編入されている。かつて、地域の銀行が経営破綻し、温泉地全体が疲弊する期間が長く続いた。

日本の名立たる温泉地は、そのほとんどが団体旅行客を受け入れることに力を注いできた。そのため、旅館ホテルの施設もそのように作られてきた。しかし、旅行形態が個人旅行化するにつれて、資金力のある施設は、個人旅行に好まれる形に変革していった。メインバンクが破綻したことによって、鬼怒川・川治温泉の旅館ホテルの多くが倒産や営業譲渡という、血流が絶たれる結果を呼んでいた。

地域の一体感醸成とイベント創造

その逆境を打破し、温泉街を復活させるために、地元旅館ホテルのオーナーたちは、新たな観光コンテンツの創造を目指す。地域復活に向け、さまざまな試行錯誤を続けた。その結果、活性化策のひとつとして、この「月あかり花回廊」が生まれた。

オーナーたちが、自ら地域のお土産屋さんや行政、住民の方々を説得する。そして、実施にこぎつけた。2002年から始まったイベントもコロナ禍で中止を余儀なくされた。しかし、今年の秋も実施されるという。

鬼怒川沿いに南北に長い温泉街、この年のメイン会場である鬼怒川公園は北の端だ。そのため、お客さまの利便性を図るために、夕食後、車で送迎するなど、細かなサービスを提供している。目指すものは、鬼怒川・川治の復権。年を経るごとに素晴らしいイベントに成長している。やはり、継続は力だ。

(2015.09.29.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

/
/

会員登録をして記事にコメントをしてみましょう

おすすめ記事

/
/
/
/