【New!トップページ新着コメント欄追加】 学び・つながる観光産業メディア

幻想庭園~岡山後楽園・岡山市~ニッポンを歩こう019

コメント

岡山後楽園は、「雪に兼六園、月に後楽園、花に偕楽園」と雪月花に対応する日本三名園の一つ。明治時代に選定された。三園ともに江戸時代に造営された池泉回遊式の大名庭園である。

そして、後楽園は、江戸時代中期の1700年完成と言われる。岡山城の後方に位置するため、開園当時は「御後園」と呼ばれていた。お城の建設のために、城下を流れる旭川の水路を変えたために、何度となく洪水に悩まされていた。

年三回の開催は、晴天率の高さ

2000年、築庭300周年を記念して「幻想庭園」という夏のイベントが始まる。しかし、本格的な夜間イベントとして始まったのは2015年である。JRディスティネーションキャンペーンを契機に、ブラッシュアップを進め、岡山市内への宿泊客の拡大を目指す目玉に据えた。その理由は、夜間イベントが宿泊に誘引するということだった。

広大な庭園内に一定間隔で置かれた灯りと建物に映し出されるライトアップは、「幻想庭園」の名前通りに幽玄な景色を見せる。一方、このイベントに呼応して、岡山城のライトアップも開始される。借景のように木々の合い間に見える城も素晴らしい。

コロナ禍で厳しい状況が続いたが、2025年、今年も春、夏、秋と年三回開催される。岡山県は「晴れの国」と言われるように国内有数の晴天率を誇る。そのため、屋外イベントも安心して訪れることもでき、安定的な集客につながっているようだ。

岡山県は、せとうちのゲートウェイだ。瀬戸内海に面する7つの府県が瀬戸内観光推進機構という広域DMOを立ち上げ、広域連携を進めている。その牽引車としての岡山、天晴なイベントがいつまでも継続されることを望みたい。

(2016.08.31.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

/
/

会員登録をして記事にコメントをしてみましょう

おすすめ記事

/
/
/
/