観光庁は4月11日、JTBやHIS、日本旅行など主要旅行業者43社・グループを対象とした2月の旅行取扱状況を発表した。
総取扱額は前年同月比0.7%減の2845億1053万円で、コロナ禍前の2019年同月比では22.0%減となった。
内訳を見ると、国内旅行は1602億50万円で前年同月比7.5%減、2019年比では18.6%減だった。海外旅行は1107億4269万円で前年同月比8.2%増だったが、2019年比では27.6%減にとどまり、回復は足踏み状態が続く。
外国人旅行(インバウンド)は135億6733万円で前年同月比22.7%増、2019年比では8.5%減で、3分野では最も回復している。
募集型企画旅行(パック旅行)の総取扱額は603億7835万円で前年同月比0.6%減、2019年同月比では40.2%減となった。取扱人数は143万1424人で前年同月比7.3%減、2019年比では43.5%の減少。
特に海外・外国人旅行は、取扱人数・取扱額ともに2019年を大きく下回っており、消費者のパック旅行離れが中長期的な傾向として定着しつつある。
旅行会社別の取扱額上位5社は、JTB(7社計)が合計998億9884万円で前年同月比10.2%減、2019年比では14.9%減となった。
以下、HIS(6社計)が334億5693万円で前年同月比9.6%増、2019年比では19.9%減、日本旅行(4社計)が262億2377万円で前年同月比4.3%減、2019年比では30.8%減、阪急交通社(2社計)が242億6491万円で前年同月比3.0%増、2019年比では10.5%減、KNT-CTホールディングス(4社計)は231億4667万円で前年同月比2.6%増、2019年比では31.1%減だった。