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日本と韓国双方の往来1200万人突破 さらなる高み目指し、韓日観光交流の夕べ

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 日本と韓国の訪問者が2024年に1200 万人の大台に達した。日本からはK-Popや韓流ドラマに魅せられて女性たちが多数訪れ、韓国からは若者たちを中心に日本を旅してまわっている。このような日韓の旅行往来をもっと盛んにしようと、このほど都内で「韓国観光交流の夕べ」が開かれ、両国の政府関係者、旅行会社、観光事業者やメディアが出席し、韓国観光の魅力と課題が紹介された。(上記写真:関係者が日韓、韓日の観光交流拡大をテーマにしたパフォーマンス)

 開会のあいさつで、韓国文化体育観光部の張美蘭次官は、東京に来る前に、福岡で旅行関係者と話したとして、「日本人旅行者の約8割がソウル首都圏だけを訪問しているが、韓国のみならず地方への拡大を日韓双方で共に考えたいと提案され大変ありがたい」と明かした。

日韓両国とも大都市中心から地方への周遊が課題

 そのうえで、大都市中心から地方へ周遊することによって、多彩で持続可能な旅の発展が可能であると述べた。

 韓国から訪日客の半数近くが20代、30代を占め、日本への旅は日常的となっており、気軽に訪れる隣国である証しであるとした。彼らは日本の地方都市への直行航空便を探し、旅をするという。韓国側は日本からの直行便の拡大を期待すると語った。

 データで見てみよう。2024年の日本から韓国へのアウトバウンドは約330万人で、出国者数1300万人の4分の1。一方 訪日韓国人は約880万人で、これまたインバウンド3678万人の4分の1に達した。日本から韓国へのアウトバウンド、日本への韓国からのインバウンドともに第1位となっている。

 そうした流れをより強化なものにしようと、両国とも様々な工夫を凝らしている。韓国観光公社は日本人向けの限定的プランを作っている。グルメやお祭りなど全国で楽しめるようにして、韓国の魅力をアピールしている。

韓国観光公社が展開している日本人向け限定プランの一部

 一方、日本側として、日本旅行業協会(JATA)の髙橋広行会長は今後の改善点として、次の2点を挙げた。

 第1は韓国のソウル集中を改め、地方へ旅行者を分散し、韓国各地の魅力を訴えていくという。第2は、付加価値のある旅の提案だ。日本人の韓国旅行は、航空機とホテルがセットになったフリータイムのツアーが多い。これかは韓国ならではの食、音楽、文化、歴史、自然などの魅力を掘り起こし、多くの人に知ってもらうコンテンツを展開するとしている。そのうえで、訪韓者数だけではなく、消費額を増やすことが欠かせないと強調した。

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