日本政府観光局(JNTO)は4月17日、3月の訪日外国人旅行者数(推計値)を発表した。
3月の訪日外客数は3,497,600人で、前年同月比13.5%増となった。3月としては過去最高を記録した。1~3月の累計訪日客数は10,537,300人となり、過去最速で1,000万人を突破した。
春の桜シーズンにより多くの市場で訪日需要が高まったほか、東南アジアや中東の一部市場ではイスラム教の断食明け休暇(イード・アル=フィトル)に伴い、海外旅行需要が増加した。
地域別では、東アジアでは中国、東南アジアではインドネシア、欧米豪では米国を中心に訪日客数が増加し、訪日外客数を押し上げた。
国・地域別では、米国やカナダなど6市場で単月として過去最高を更新。韓国や台湾、タイなど11市場では3月としての過去最高を記録した。特に中国からの訪日客は前年同月比46.2%増の661,700人と大幅に増加した。
訪日市場トップ5は、韓国691,700人(4.3%増)、中国661,700(46.2%増)、台湾522,900人(7.9%増)、米国342,800人(18.2%増)、香港208,400 (9.9減)だった。
一方で、香港、フィリピン、ベトナムなど、一部の市場では前年同月を下回った。
3月の出国日本人数は1,423,400人で、前年同月比16.7%増加した。コロナ前の2019年同月(1,771,083人)と比較すると8割台まで回復している。