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桜前線、ここから始まる~今帰仁城跡・沖縄県今帰仁村~ニッポンを歩こう039

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14世紀、琉球王朝が成立する前から北山王の居城として造成された今帰仁(なきじん)城跡は、1972年に国の史跡に指定された。さらに、2000年には首里城などと一緒に琉球王朝のグスク及び関連遺産群として世界文化遺産に登録された。

城の中心部に向かう石段には寒緋桜の並木がある。例年1月末から2月上旬にかけて満開を迎える。そして、この場所から始まる桜前線は、ゴールデンウィーク頃に北海道に渡る。南北東西に長い日本列島は、約4か月いずこかで桜花に出会う。四季豊かなことやさまざまな春の花々が、日本の最大の魅力であろう。

さて、訪日外国人は、紅葉よりも桜を好む傾向が強い。その理由は、暖かくなる春が行楽シーズンとなるからだろう。そのため、桜の時期の宿泊施設の稼働率は、年間で一番の高い。また、宿泊料金も高騰する。そして、沖縄県内の桜の季節は、島内各地でプロ野球キャンプも行なわれる。時期が重なることによって、予約を取るのが難しい。

歴史や文化、自然に触れる体感観光を

沖縄本島をはじめ、宮古島、八重山ともに、マリンスポーツを体感するツアーが、観光客に人気だ。また、那覇港や離島では、クルーズ船の寄港数が全国有数となっている。しかし、乗船客は、昼間の数時間、貸切バスで疾風のごとく動き回り、買い物にいそしむ。

そのため、歴史や文化、花々を愛でることに時間を費やすことはない。これらを体感する観光の新たなコンテンツ作りが、沖縄観光を成長させ、次なる一手につながるものと考える。

(2018.01.19.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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