鹿児島県奄美大島に4月20日、国の特別天然記念物アマミノクロウサギの保護、研究、展示施設「アマミノクロウサギミュージアム Quru Guru(くるぐる)」がオープンした。
施設を設置したのは大和村で、アマミノクロウサギの保護と野生復帰を目指すとともに、生態研究や環境教育の拠点とする。けがをした個体の治療やリハビリを行い、回復したウサギを自然に返すことを目的としている。
館内には、クロウサギの暮らす夜の森を疑似体験できる「くるぐるの森」や、クロウサギの行動を観察できる「よるにわ(屋内飼育場)」、巣穴の様子をモニターで見られる「ひるにわ(屋外飼育場)」などを備える。また、体験型展示を通じて、絶滅危惧種と人との共生を考える「くるぐるの道」も設けた。
このほか、映像や音声でクロウサギと人との関わりを紹介する「くるぐるひろば」や、カフェ・ミュージアムショップも併設。オリジナルグッズやドリンクの販売も行っている。
開館時間は午前9時30分から午後4時30分(最終入館は午後4時)で、月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始が休館。入館料は高校生以上1,000円、小中学生700円で、未就学児は無料。施設へは奄美空港から車で約1時間20分、奄美市からは車で約25分。