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桜流し-hirosaki-~一生に一度は愛でたい桜たち・青森県弘前市~ニッポンを歩こう049

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南北東西に長い日本列島は、桜前線が北上していく。1月の沖縄本島に始まり、5月下旬の道東まで、各地で桜花が華やぐ。

中でも日本一と言っても過言ではないのが弘前公園の桜だ。例年、ゴールデンウィーク前に満開を迎える。雪がかぶった岩木山を遠くに見ながら、現存12天守の一つである弘前城周辺の花々は、隔世の感の美しさだ。

満開の時期ともなると、駐車場を探すのも一苦労。また、JRの列車は満員となり、乗り切れない人が出るほどだ。最近、木々の隙間がハートマークに見える場所も人気を呼んでいる。そして、桜流しの時季になると、お堀には花筏が生まれる。散り際も、なお美しい桜花は、圧巻な姿である。

満開の時季を予測するのは、難しい

温暖化の影響で、ここ数年、弘前の桜のピークは、4月中旬まで前倒しとなっている。ゴールデンウィークにかかると、完全なるオーバーツーリズム。しかし、単純な週末でも状況は変わらない。天気予報の精度が高まり、旅行に出向くことを決める時期が直近化している。観光業界にとっては良いこととは言えないが、宿泊施設や食事場所も、予約は間近になっている。

花に罪はないけれど、どんな時でも花は咲く。それ故、桜は鉄板コンテンツと言われる由縁だが、時期の平準化、いずこでも困難な課題として、なかなか解決できずにいる。

(2017.04.28.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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