阪急交通社は5月14日、旅行概況(2025年3月分)を発表した。総取扱額276億3,127万8千円、前年同月比23.8%増となった。グループである阪急阪神ビジネストラベルとの2社合計では、総取扱高が299億4595万円、前年同月比21.1%増となった。
海外旅行では、アジアやエジプト、トルコ、欧州方面の募集告知を継続的に実施。さらに、11月末から中国短期入国の査証免除措置が再開され、各地で復便が進んだ中国の販売を全国で強化した。その結果、エジプト、トルコ、タイの集客が前年およびコロナ禍前を上回ったほか、中国は前月から 3.5 倍に伸長した。また、南半球のロングクルーズや南米などの高額商品も活性化の動きが見られ、回復が進んだ。
国内旅行は、物価高による消費者の節約志向が見られる中、3月の日本人延べ宿泊者数は99.5%と前年を下回り、需要の鈍化が継続。こうした状況の中、温暖な宮古島や石垣島など離島を中心に沖縄の募集を強化した。さらに、オールインクルーシブのリゾートホテルを利用したミステリーツアーや、北海道など各地の旬の食材を活かしたグルメツアーを投じて需要喚起に努めた。また、飛鳥Ⅱやにっぽん丸をチャーターし、3月でも比較的温暖に過ごせる九州、沖縄、離島をめぐる南国の旅を商品化したことで、国内クルーズも伸長した。その結果、沖縄や北海道を中心に多くの方面が好調に推移した。



