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混沌さこそ、最大の魅力~牧志公設市場あたり・那覇市~ニッポンを歩こう078

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南国のビビットカラーの魚などを販売することでも有名な牧志公設市場。その周辺は、ほとんどがアーケードとなった商店街だ。平和通り商店街をはじめ、3つの商店街で形成されている。米軍から借りたこの場所は、中心である公設市場が終戦後1951年に開場された。地元の人々の生活雑貨や食料品を販売するアーケードとして、今でも元気に生業を続けている。

さて、ここは、暗渠となったガーブ川の上にも店舗が建ち並ぶ。そのため、地図を凝視して歩かないと自分の居場所もわからなくなる。まさしく、混沌とした迷宮である。また、店舗の上がパティオ風の住居となっているビルも一角を占める。そして、木陰となった広場では、暑さをしのぎながら碁を打つ住民もいる。

那覇市観光協会は、この迷宮を着地型観光コンテンツに育ててきた。ガイドの方々の説明を聞きながら約1時間半、この町歩きのマイスターになったと観光客は確信する。しかし、次なる機会に自身で歩みを進めると、一瞬にして迷子と化す。

ここは、観光客と地域住民が普段から交錯する商店街。ゆっくりと土産を買いながら、自分だけの那覇を発見する。マイスターへの道は前途多難だが、何度もチャレンジしたいという場所である。

(2018.01.19.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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