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2025年観光白書、世界の国際観光客数は14億4,500万人、コロナ前の水準に回復

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観光庁は5月27日、2025年版観光白書を発表した。①世界の観光の動向②日本の観光の動向③日本人の国内旅行の活性化に向けて-現状や課題、方策を提示している。

世界の国際観光客数は新型コロナウイルスの影響からの回復を受け、2024年に14億4,500万人となり、前年比10.7%増、2019年比では1.3%減と、コロナ前の水準にほぼ戻った。

訪日外国人旅行者数は2024年に過去最多の3,687万人となり、2019年比で15.6%増加した。国・地域別では韓国が最も多く、次いで中国、台湾、米国、香港の順。

訪日外国人旅行消費額も8兆1,257億円に達し、2019年比68.8%増と過去最高を更新した。消費額の内訳は中国が最も大きく、台湾、韓国、米国、香港が続いた。出国日本人数は1,301万人で、2019年比では35.2%減となった。

日本国内における旅行消費額全体は34.3兆円となり、2019年比22.8%増加した。旅行単価は物価上昇や訪日旅行者急増の影響で上昇している。

延べ宿泊者数は6億5,028万人泊で過去最多を記録。このうち日本人の宿泊者数は4億8,668万人泊(2019年比1.3%増)、外国人は1億6,360万人泊(同41.5%増)で、ともに増加した。

観光目的の国内旅行者数は全体の7割弱を占める。宿泊数は1~2泊が約9割を占め、短期の旅行が主流。旅行者の多くは地域内や近隣地域からの来訪者であり、北海道、関東、九州では宿泊旅行者の約半数が域内居住者だった。

国内延べ旅行者数や旅行経験率は長期的に伸び悩んでいる。人口減少や少子高齢化が進行するなか、今後は国内交流の拡大が課題となる。また、観光需要が回復する一方、観光関連産業では人手不足や生産性の低さなど供給面の課題が顕在化している。

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