1994年の長野オリンピックを契機に、そのレガシーを継承するために2004年から開催されているのが、「善光寺灯明まつり」だ。今年で22回目を迎えた。
長野善光寺は、無宗派の単立寺院。山内には天台宗の大勧進25院と浄土宗の大本願14坊が建つ。また、7年に一度の前立本尊の御開帳が有名である。しかし、実際は御開帳の年を一年目と数えるために6年に一度、丑年と未年に御開帳は行われる。開期は約50日、ほぼ毎日参道が長蛇の参拝客でいっぱいになる。残念ながら、2021年の御開帳はコロナ禍のため中止となった。
さて、毎年2月に、この灯明まつりは開催される。善光寺本堂のライトアップや通行止めにした参道に並ぶ灯籠がメインイベントだ。彩り鮮やかな灯籠に切り絵が配し、冬の夕暮れにオレンジ色の行列が並ぶ。

イベントは、継続することに意義があると言われる。しかし、常にブラッシュアップしないとお客さまにも飽きがくる。参道のお土産屋さんに聞いてみると「寒さで土産を買ってくれる人が少ない」とか・・・。地元の方々が納得することを組み入れ、長く続くイベントであることを望みたい。
(2016.02.09.撮影)
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取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長