アジア最大級のLGBTQ+イベント「東京プライド」(主催・東京レインボープライド)が6月7、8日の2日間、東京都渋谷区の代々木公園イベント広場で開催される。
プライドフェスティバル、プライドパレード(8日)、新宿会場では多数のアーティストが出演するプライドナイト(8日)が行われる。
このうち2日間開かれるプライドフェスティバルには、日本各地の団体や企業などによる展示ブースやワークショップに加え、国内外から多彩なの出展者が集い交流する。
「聞こう×話そう×つながろう!~LGBTQ+と多様な課題~」をテーマに、課題解消に取り組む団体によるピッチトークや交流イベントも予定されている。また、ステージパフォーマンスが行われる。
タイ国政府観光庁が参加、1月には同性婚を合法化
今年のプライドフェスティバルには、タイ国政府観光庁(TAT)が2023年に続き参加する。タイ・パタヤの人気キャバレーショー「アルカザール」の出演者によるステージパフォーマンスや、出展ブースでは出演者との写真撮影も楽しめる。

タイでは今年1月、同性婚が正式に合法化された。主催者のインタビューに観光庁東京事務所のカジョンデート・アピチャートラクン所長は、「タイはLGBTQ+フレンドリーな国であることを、フェスティバルを通じて広く伝えたい」と語っている。同性婚の合法化は社会全体の価値観の表れであり、どの地域でもLGBTQ+の旅行者が自然体で過ごせる点が、タイの観光地としての強みだという。
さらに、バンコクで年末に開かれる「ホワイトパーティー」や、旧正月の水かけ祭りと連動した音楽イベント「H2O」など、LGBTQ+当事者が楽しめる大規模イベントも各地で開催されている。北部チェンマイから南部のリゾート地まで、タイ全国にフレンドリーな空気が広がっており、パブやレストランでもレインボーフラッグが日常的に見られる。
タイ国政府観光庁は、日本のカップルにもタイでの結婚式やハネムーンを提案している。伝統的な様式にとらわれず、西洋式や日本式、さらには象に乗る演出など自由なアレンジが可能だという。
カジョンデート・アピチャートラクン所長は「日本ではまだ同性婚にハードルがあると聞いていますが、タイでは誰もが思い通りの式を挙げ、人生の節目を祝える」と話し、Tokyo Prideの来場者に向けて「ぜひタイで、心も体も100%充電してほしい」と呼びかけた。