ソーシャルコワーキングのATOMica(宮崎県宮崎市、嶋⽥瑞⽣Co-CEO、南原 ⼀輝Co-CEO)は7月13日、コワーキングスペース運営システム「knotPLACE(ノットプレイス)」の機能を⼤幅にアップデートし、正式に外部提供を始めた。コワーキングスペースの運営からイベント企画、コミュニティ形成まで⼀気通貫で実現可能にした。今後は⽇本全国のコワーキングスペースはもちろん、スポーツジムや英会話などのスクール、カルチャーセンターなどの公共施設、さらにエステサロンやサウナなど施設の管理だけでなく、顧客とのコミュニケーションの活性化が必要となる施設を対象に、2025年までに1000施設への導⼊を⽬指す。
ビットキーの「workhub(ワークハブ)」と連携
knotPLACEは、26拠点のコワーキングスペースを⾃ら運営する中で培ってきた、施設・コミュニティ・イベント運営のノウハウを集約して開発。今回のアップデートに伴い、ビットキー(東京都中央区)が提供する働く場のコネクトプラットフォーム「workhub(ワークハブ)」と連携するスマートアクセス製品群とも連携し、knotPLACEが提供するLINEやウェブのインターフェイスから施設のカギを解錠することを可能にしている。
「knotPLACE」開発の背景
ATOMicaは、⽇本全国26拠点で共創をテーマにしたコワーキングスペースを運営しているが、課題として運営負荷に関する「毎⽉利⽤⾦額の集計から請求、回収までの⼿間がかかりすぎてお客様と向き合う時間が減ってしまう」、企画・集客に関する「イベントを定期的に企画してお客様に場所以外の価値を届けたいけど、新しいイベント施策や動員が悩ましい」、コミュニティ形成に関する「お客様との会話で“こういう⼈を紹介してあげたい!”と思う瞬間が多々あるけれど、思い当たる⼈がその場で思い浮かばず、そのうちに忘れてしまう」といった声が寄せられていた。
同社は、コワーキングスペースの運営側であれば誰もが普遍的に感じる課題を、実際に顧客と向き合う施設スタッフの声を元に開発し、⽇本中のコワーキングスペース運営者が⾃⾝の思い描くコミュニティ形成を実現できる後押しをしたいという思いから、knotPLACEを開発した。
「knotPLACE」の特⻑機能
施設の運営に必要な機能を全てLINE・ウェブのデュアルプラットフォームで提供
knotPLACEには施設・備品の予約管理から、スマートロックの解錠を含む⼊退室管理、契約プランに応じた利⽤料⾦の⾃動集計、請求機能など、スペースの運営に必要な機能を搭載。ユーザーはそれらの全てをLINE(もしくはウェブ)で利⽤できる。⽇常的に利⽤するSNSであるLINEから予約や⼊退室ができることから、利⽤率の向上が⾒込めるだけでなく、LINEを通して全てのユーザーとやり取りが⾏えるため、イベント参加率の⾶躍的な向上を⾒込むことができる。
⽇本中のコワーキングスペースを運営してきたノウハウを元に随時機能をアップデート
現在は、⺠間だけでなく⾃治体や⼤学といった公的機関も含む多様なコワーキングスペースを運営しているが、今後は2025年までに122拠点までその数を拡⼤していく予定。また、強みを生かした随時機能のアップデートを⾏っていく。
「常にknotPLACEを利⽤することで最先端・最⼤効率のコワーキングスペース運営ができる、そんな世界を実現する」と同社。