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日本最後の清流~四万十川と沈下橋・高知県四万十市~ニッポンを歩こう082

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四万十川(しまんとがわ)は、愛媛県と高知県の県境を流れる河川。磁石がクルクルと回るように蛇行を繰り返す。途中に大規模なダムが無いために日本最後の清流と呼ばれる。静岡県柿田川、岐阜県長良川とともに日本三大清流の一つでもある。しかし、四万十川と呼ばれるようになったのは、1994年のことだ。四万十と書いて「わたり」と読ませる。それまでは渡川と呼ばれていた。

その長さは全長196km、四国最長である。そして、流域に47の沈下橋を有する。欄干のない橋を地元の方々は、さっそうと車を走らせる。橋上では行き違いができないために、対岸で待つ姿も見受けられる。また、夏になると子供たちが橋から川に飛び込み、水辺を楽しんでいる。

さて、山肌に沿うように流れるこの川は、数多くの支流が谷沿いから流れ込む。一方、流れに沿って四国山地を奥に入っていくと、平家の落人伝説も存在する集落にぶつかる。沈下橋の向こうに落人集落、なんとなく日本の原風景、未開の土地を夢見てしまう。

都会の生活を忘れさせてくれる清き流れ、未来に向けて、そのまま残してほしい景観である。

(2021.04.15.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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