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クルマは通行できません~竜飛崎の階段国道・青森県外ヶ浜町~ニッポンを歩こう087

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国内には、「酷道」と呼ばれる運転手泣かせの道路が多い。多くの場合、旧国境に位置することが少なくない。

その中でも、車が通ることができない国道が存在する。県道など地方自治体が管轄する道路では、その可能性が高いものもある。しかし、国が管理する国道の中でも稀有なものが、国道339号線だ。その終点の竜飛岬付近に、その場所はある。

竜飛岬の入り口と崖下の竜飛漁港までは高低差70m。距離にして388.2mの間が階段で結ばれている。そのため、車も自転車も通ることができない。階段の数は362段だ。国道標識の下には、「階段国道」と立派に記されている。一時期、国道から格下げされるということも検討された。しかし、クルマが通れないことが逆に幸いして、観光コンテンツの一つとして脚光を浴びている。

本州の最果て津軽半島の突端、天気の良い日には北海道の松前周辺も見える。また、この直下には、青函トンネルが通っている。そのため、斜坑を活用した竜飛海底駅までの記念館もある。風光明媚ではあるが、風の強い日には、飛ばされてしまう。観光客にとっては、長い時間・距離を消費する場所でもある。

(2015.11.05.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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