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関西エアポート、2024年度決算は国際線旅客増と新商業施設開業で増収増益

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関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港の3空港を運営する関西エアポートは6月17日、2024年度(2024年4月〜2025年3月)の連結決算を発表した。

国際線航空需要の回復と成長、加えて2023年12月に関西国際空港第1ターミナルに開業した新商業施設の好調な売上が寄与し、営業収益は前年度比31%増の2,454億円、営業利益は90%増の646億円、当期純利益は138%増の368億円となり、いずれも大幅な増益をとなった。

航空需要の面では、関西国際空港、大阪国際空港、神戸空港の3空港を合わせた航空機の発着回数が前年度比8%増の36.9万回、旅客数は15%増の5,086万人となり、いずれも年度として過去最高を更新した。

とりわけ国際線は、外国人旅客数が1,983万人と過去最多を記録し、発着回数・旅客数ともに関西国際空港開港以来の最高値を更新した。国内線については前年並みで推移したが、神戸空港の旅客数は361万人で、こちらも過去最高となった。

航空系収入では、国際線の旅客数と発着回数がそれぞれ前年比32%、26%増加。コロナ禍前の2019年度比でも14%、3%上回った。国際線の日本人旅客は30%増の514万人、外国人旅客は32%増の1,983万人となった。

一方、非航空系収入も好調だった。2023年12月に開業した新しい国際線商業エリアの通年営業が追い風となり、旅客一人当たりの購買単価も向上。円安も後押しし、免税店や飲食、物販の直営・テナント収入が全体で伸び、非航空系収入は2019年度実績を上回る1,471億円となり過去最高を記録した。

財務面では、現金および預金の増加により総資産は1兆5,964億円に増加。一方で、運営権対価の支払いにより負債総額は1兆5,159億円に減少した。純資産は前期比376億円増の804億円となった。

関西エアポートは、2025年夏期の国際定期便についても過去最多となる計画便数を確保しており、今後も増加が見込まれる訪日外国人旅客の受け入れ体制を強化していく構えだ。

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