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満開まであとひと月、初夏を彩る極楽花~台東区上野公園・不忍池の蓮の花~

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蓮の花は、清らかさや聖性の象徴とされる。

梅雨時、緑豊かな蓮池、満開まであとひと月
梅雨時、緑豊かな蓮池、
満開まであとひと月

その理由は、「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という故事にも表れている。原産地はインド周辺、日本に渡り帰化植物となった。

また、仏教では、極楽に「蓮華」が咲き誇ると言われる。そのため、多くの仏具には蓮の花があしらわれている。

そして、極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わり身を託す「一蓮托生」という言葉の語源ともなっている。

さて、初夏の花の代表である蓮の花は、7月中旬から下旬にかけて満開を迎える。ここ不忍池は、都内でも有数の蓮の花の名所だ。

時季になると、葉柄よりも長い花茎を水上に出して、白やピンク色の一輪花が咲く。しかし、その花々は、早朝に咲き昼には閉じてしまう。

早朝は、観光コンテンツの宝庫

初夏の朝は早い。この頃、東京の日の出は午前4時半頃。夜明けとともに「ポン」と音を立てて咲き始める。それ故、夜明け前から数多くのカメラを構える人々が出没する。満員電車のような風景である。

朝の光射す蓮の花、キラキラと
朝の光射す蓮の花、キラキラと

日の出から一時間ほど経つと、上野公園越しに朝日が昇る。その瞬間、不忍池には一筋の光の道が現れる。まるで、天国に続く道のようにキラキラと蓮の花を照らす。

カメラマンたちは、この光を求めて早朝からやって来るのだ。始発電車がまだ動いていない時間、近所の人も多いようにも思える。しかし、わざわざ前日から泊まっている人も見受けられる。

やはり、早朝の観光コンテンツは、宿泊需要に結びつくようだ。

早起きは三文の徳と言われる。わざわざ立ち寄るほど、このピンク色の姿は一見の価値がある。

満開まであと約1か月、是非訪れたい夏の宝物だ。

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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