一般社団法人日本旅行業協会(JATA)は、アウトバウンド促進協議会(JOTC)・東アジア部会韓国ワーキンググループ(座長:日本旅行ツーリズム事業本部海外旅行推進部長 本多寿彦)の部会活動の一環として、韓国観光公社と共同で訪韓客拡大に向けた各種施策を実施すると発表した。その他の施策については後日掲載予定。
日本人のアウトバウンドはコロナ禍前の2019年に比べ、全体は64%だが、韓国については同98%とほぼ同水準まで回復しており、「訪韓客は比較的好調に推移している」(本多氏)とみている。ただ、ソウル一極集中によってオーバーツーリズムが生じていること、また、若い世代を中心としてLCC(格安航空)を利用し、安価なホテルに滞在する個人旅行が多く、旅行会社経由は少ないと指摘した。
こうしたことから、旅行会社の強みを活かし、単なる総客数増だけを目標とするのではなく、課題解決について取り組むほか、魅力発見に向けた旅行商品を提供していくとしている。ソウル以外の地方でも、魅力ある観光地が多いことをアピールしていく。
具体的には日韓国交正常化 60 周年を記念した『咸安(ハマン)の落火ノリ』(ジャパンデー)を 10 月 16日に開催する。このイベントは、慶尚南道の無形遺産であり、頭上から火の粉が舞い落ちる幻想的か伝統的な火祭り。
開催場所は慶尚南道咸安郡無尽亭(ハマン、ムジンジョン)。2024年にも開催し600人を送客したが、今年は1000人を掲げている。ジャパンデーとしたのは、こうした祭は、韓国人観光客でも大変な賑わいを見せるため、日本人客に限定したイベント日を設け、より快適に楽しんでもらおうとの狙いだ。