日本バス協会(清水一郎会長)は、バス事業におけるカスタマーハラスメント(カスハラ)の防止を目的とした啓発ポスターの第5弾「ちょっとくらい待て、なんで遅れるんだ」を作成し、全国の会員事業者に配布した。順次、車内や案内所などに掲出する。
同協会は業界全体でカスハラ抑止に取り組む姿勢を示そうと、2024年9月、カスハラに毅然と対応する基本方針を公表し、第1弾ポスターを発表した。
以降、全国のバス事業者から寄せられた具体的な事例をもとに、カスハラの実態を描いたポスターを段階的に制作してきた。
第1弾では「ICタッチをめぐるトラブル」、第2弾では「バス停以外の場所での降車強要」、第3弾では貸し切りバスにおける理不尽な要求「お前が手配しろ」、第4弾では乗車が認められない場面での無理な要求「乗るから開けて」を取り上げた。
今回の第5弾では、運行遅延に対する過度な要求をテーマに設定。バスの安全運行に支障を来す行為の実例を紹介することで、乗客の理解を促し、適切な利用を呼びかけている。