岐阜県・下呂温泉観光協会会長であり、温泉旅館・水明館社長の瀧康洋氏はこのほど、書籍「旅行客を惹きつける観光改革 下呂温泉 価値創出プロジェクト(発売=幻冬舎、本体1700円+税)」を発刊した。
下呂温泉の取り組みとして知られるのは、宿泊者データを活用した「勘に頼らない継続的なプロモーション」。50年前から地域の共有財産として宿泊者データを蓄積し、誰でも見られるようするとともに、月に1度の「宣伝誘致会議」で共有。実施したプロモーションを評価し、次の取り組みに役立ててきた。こうしたプロセスを繰り返すことで事業の質が向上。閑散期の集客や「素肌美人スイーツプロジェクト」などの成功例は、一朝一夕に成し得たものではなく、地道な取り組みの先に生まれたという。
本書ではこのほか「地域全体を巻き込んだ官民連携」や「旅行客が泊まりたくなる旅館・ホテルになるための経営改善」など、地域や宿泊業としての取り組みについて、課程や成果を紹介している。
情報提供 旅行新聞新社(https://www.ryoko-net.co.jp/?p=155424)