9月は祝日となる敬老の日(2025年は15日(月))もあり、「敬老月間」になります。以前のコラムでも紹介させていただいていますが、ここで介護業界、特に有料老人ホームの入居キャンペーンが、一年間を通じて盛り上がる時期でもあります。
理由を挙げると祝日が2回(敬老の日と秋分の日)あり、ご高齢の方はもちろん、家族や身元引受人の方が時間を取りやすいことが理由だと推察します。お彼岸もありますので、家族が集まれるタイミングにもなります。とはいえ、ここ近年は9月になっても想像すらできない酷暑が連日続き、移動も手控えたい時期になってしまっています。
有料老人ホームの運営会社も、9月にディスカウントをして、遅くとも11月までに入居率を上げたいという考えがあります。特に冬季は入居が気候を理由になかなか動かなくなってしまい、経営そのものにインパクトを与えてしまうからです。さらに言えば暖かくなる直前の2月は、年間を通じて入居率がさまざまな理由で下がってしまうので、これに対する対策を今のうちに行っておきたいのです。
もしかすると、キャンペーンを行っていない有料老人ホームでも、ディスカウントに応じてもらえる可能性があります。それは、そのホームで勤務する職員に入居を紹介してもらうという進め方です。希望するホームにご存じの方がいれば、ぜひお勧めします。職員経由の入居は入居される方の身元がしっかりしているパターンがほとんどで、運営会社としても安心です。紹介した職員には謝礼が出たりするので、職員も紹介のし甲斐があります。
また、職員からホーム内部の情報を聞けるのは、広告やパンフレットにはない情報ももちろんあります。それを踏まえて、入居を見合わせるという進め方ももちろんありです。あと月並みですが、ネットで流布される情報は過信しないでください。
寄稿者 猪股透人(いのまた・はやと)シーキューブ㈱ https://c-cube.life/
編集長のひと言 ご寄稿ありがとうございます。有料老人ホームの入居キャンペーンが、一年間を通じて盛り上がる時期ということは、全く意識していませんでした。私も自分が介護施設にお世話になるかもしれないと考える年回りになりました。