成田国際空港は10月30日、2025年9月の空港運用状況を発表した。外国人旅客数が9月として過去最高の167万人となった。2025年度上期(4～9月)においても、外国人旅客数が年度上期として過去最高の1159万人となるなど、航空旅客数は年度上期としてコロナ禍以降初の2000万人超えとなった。

9月は発着、旅客、貨物とも好調に推移

発着回数は、国際線旅客便発着回数が前年同期比5％増の13,768回に。中国線が同8％増の2,443回と好調に推移した。国内線旅客便発着回数は LCC各社において機材及び運航人員不足等の理由による昨年10月（冬期スケジュール）からの減便等もあり同4％減の3,745回となった。

旅客数は、日本人旅客数が前年同月比12％増の87万人となり、2021年4月から継続して前年を上回る傾向が続いた。外国人旅客数は同4％増の167万人となり、香港等における台風の影響による欠航等があったものの、継続的な訪日需要の高まりなどもあり、9月として過去最高となった。国内線旅客数は発着回数と同様の要因により、同4％減の62万人となった。

貨物便は、国際航空貨物量が前年同期比5％増の17万トンとなり、18カ月連続で前年同月を上回った

2025年度上期、外国人旅客数が好調でコロナ禍以降初の2,000万人超え

2025年度上半期(４～9月)の発着回数は、国際線旅客便発着回数は前年同期比8％増の8万5327回。中国線が同30％増の1万5399回と好調に推移した。国内線旅客便発着回数はLCC各社において、機材や運航人員不足等の理由で、昨年10月の冬期スケジュールから減便していることから、同8％減の2万2725回となった。

旅客数は、航空旅客数全体が同4％増の2080万人となり、年度上期として2019年度上期以降初めて2000万人を超え、歴代3番目の水準となった。日本人旅客数は同13％増の447万人となり、コロナ禍以降継続して前年同期を上回る傾向が続いている。外国人旅客数は同7％増の1159万人となり、年度上期として過去最高となった。国内線旅客数は発着回数と同様の要因で、同7％減の364万人となりました。

貨物便は、国際航空貨物量が輸出では非鉄金属、輸入では肉類等が好調で、前年同期を上回る同4％増の102.1万トン（前年同期比104％）となった。