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行きどまりの先にあるものは~京都市・あじき路地(ろうじ)~ニッポンを歩こう176

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京都市内には、家と家の間に通じた細い道がたくさん存在する。次の通りまで突き抜けているものを辻子(図子:ずし)。一方、行き止まりになりコの字型に家が並ぶものを路地(ろうじ)と呼ぶ。そして、路地では通りの入口に家の数だけ表札が掛けられている。

その路地の中でも代表的なものが「あじき路地」だ。ここは、若手の作家たちが職住一体で創作活動に取り組む。アトリエ兼ショップ兼住居である。大家の安食弘子(あじきひろこ)さんが、長らく空き家であった長屋路地を活用。そして、若手作家を応援したいと考えたことに始まる。

安食さんと入居者が力をあわせて改装し、2004年にオープン。現在、13の町家で入居者たちが、それぞれの部屋で創作活動に励んでいる。平日は創作活動、週末にショップをオープン。このようなレトロな町家の雰囲気と、ものづくりを楽しめる場所として人気を集めている。

創作の場であると同時に、生活の場でもある。そのため、路地は「郷に入っては郷に従う」という諺通りだ。我が物顔で入り込むのではなく、分をわきまえることも大切である。

神社仏閣巡りだけでなく、町屋巡りや路地裏歩きなど、京都の観光、まだまだ奥が深い。

行き止まりには、行き止まりの理由がある。

狭い路地は、人気の的だ!しかし、分をわきまえることも
狭い路地は、人気の的だ!

(2023.09.25.撮影)

(これまでの特集記事は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=8

取材・撮影 中村 修(なかむら・おさむ) ㈱ツーリンクス 取締役事業本部長

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