札幌市とタクシーのシェア乗りサービスを展開するNearMe(ニアミー、東京都中央区)は、1月16日から市内スキー場まで1台のタクシーを複数人で利用する「シェア乗り」サービスの実証運行を開始した。
札幌市は、スキーなどの雪体験と都市観光の両立を打ち出す「都市型スノーリゾート」のブランド化を進めており、2030年度までに市内スキー場の来場者数を116万人に拡大する目標を掲げている。2024年度の来場者数は102万人だった。
一方で、バス事業者の人手不足を背景に、スキー場を結ぶ路線バスの減便や廃止が相次ぎ、夜間帯にタクシーを確保しづらいエリアも多いなど、二次交通の確保が課題となっている。
実証運行では、ニアミーのアプリを通じて事前予約した利用者が、同一方向に向かう別の利用者と相乗りする仕組みを実用化する。料金は走行距離などに応じて事前に確定し、通常のタクシー利用より割安になる場合もあるという。
対象エリアは札幌市内で、札幌国際スキー場やサッポロテイネスキー場、さっぽろばんけいスキー場など、市内外の主要スキー場と市街地を結ぶ利用を想定している。
札幌市とNearMeは、今回の実証を通じて観光客や市民の移動利便性を高めるとともに、冬季観光の受け入れ環境を強化し、都市型スノーリゾートとしての競争力向上につなげたいとしている。