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ようこそ写真俳句の世界へ⑱ ゆるり来て ゆるりと去りぬ 寒い鯉

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赤坂の迎賓館を後にし、都会の喧騒を忘れるかのようにホテルニューオータニの庭園へと足を向けました。広大な緑の中の池の畔で足を止めると、冬の冷たい水の中で、ゆったりと鯉が近づいてくるのが見えました。色鮮やかなその姿は、凍てつく空気の中でとても優雅に見えました。ただ水の抵抗を慈しむように泳ぎ、やがてまたゆったりと去っていく。その往来に、思わず見惚れてしまいました。齢七十を超えて、その鯉の姿を見ていると、「急がなくてもいいんだよ」という気持ちになってくるから不思議なものです。

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