毎年2月、中国東部の村人たちは、何世紀も前から続く祖先の廟に集まり、春の訪れを祝います。この季節の儀式は、地域の暮らしに古くから根付いてきました。
北京、2026年2月8日 /PRNewswire/ -- 中国の二十四節気の一つである「立春」を祝う伝統的な儀式が、2月4日に浙江省衢州の廟岩村で行われました。この行事は、歴史ある梧桐(ウートン)祖廟で開催され、九華立春祭がユネスコ無形文化遺産に登録されてから10周年を記念しました。「衢州で春が目覚める(Spring Awakens in Quzhou):中国の季節が始まる場所(Where China's Season Begins)」と題されたこの行事では、古来の習慣と現代的なお祝いが融合しました。
儀式は、立春の旗が掲げられる中、鐘が24回鳴らされ、太鼓の音が響くことで幕を開けました。村人たちは、春餅や地元の菓子など10種類の供え物を春の神・旬芒(Gou Mang)に捧げ、円満と幸福を祈りました。その後「春牛打ち(Whipping the Spring Ox)」として知られる伝統的な儀式が行われ、農作業シーズンの始まりを告げるとともに、豊作への願いが込められました。子どもたちはピーナッツやキャンディを群衆に配り、行事に和やかな雰囲気を添えました。
この儀式の文化継承者である呉海根(Wu Haigen)氏は、その起源が宋代にさかのぼることを指摘しました。呉氏によると、梧桐祖廟は、中国で春の神のみを祀る唯一の寺院とのことです。「この儀式は江南の農耕文化の核心を守っており『春牛打ち』のような儀式は、豊穣と繁栄への変わらぬ願いを受け継いでいます」と呉氏は語りました。
過去10年間、衢州の人々は毎年この伝統に立ち返ってきました。儀式に加えて、立春文化展示館が近くに開設され、この儀式は地元住民だけでなく、訪れる人々の生活にも根付いています。こうした取り組みにより、地元の立春行事は、組織化されたイベントとしてではなく、伝統が観察され、共有され、受け継がれる季節のひとときとして全国的に認知されるようになりました。
季節が巡る中、衢州は古くからの伝統のリズムに沿って動き続け、歴史的な意味を持ちながら、今もなお刻々と展開する春を迎えています。
