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第14回京都国際写真祭 日本最大規模 今年も市内の町家など12会場で KYOTOGRAPHIE 4月18日から30日間

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日本最大規模の写真展、KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)京都国際写真祭が4月18日から5月17日まで30日間、市内の町家や美術館など12会場で開かれる。東日本大震災2年後の2013年に始まって今年14回目を迎え、昨年まで延べ240 万人を超す来場者があり、今年は昨年の約29万人を上回る33万ほどの来場を見込む。京の町なかを歩きながら興味深い写真の新しい息吹に触れる、主な会場は京都市京セラ美術館本館、昨年に続き京都文化博物館別館、烏丸御池周辺にある町家・八竹庵(はちくあん、旧川崎家住宅)、嶋臺(しまだい)ギャラリー、帯匠の誉田屋(こんだや)源兵衛竹院の間、くろちく万蔵(まくら)ビル、祇園のアートギャラリーASPHODEL(アスフォデル)、御所北側の出町枡形(ますがた)商店街など多様だ。(上記写真:昨年4月、レティシア・キイの展示、祇園のアートギャラリーASPHODELで)

今年のテーマEDGE=主催者の広報資料から
 ©2026 KYOTOGRAPHIE

毎年、写真祭全体のテーマを掲げる。2回開催のOur Environmentsから始め、次いでTRIBE、Circle of Life、LOVE、UP、VIBE、VISION、ECHO、ONE、BORDER、SOURCE、HUMANITYと続ける。順に訳せば、環境、どこに、いのちの輪、愛、上へ、共振、意識、呼応、個、境界線、源、人間性といったイメージが並ぶだろうか。そして今年はEDGE(エッジ)だ。公表資料で「捉えどころがなく、常に変化を続け」「物理的、社会的、心理的な様々は形をとって立ち現れる」とし、「断崖に身を置いたときの緊張感」「衝突が起きる瀬戸際」「周縁で生きることの不安定さ」「新しい先端を行く決意」といった、そんな感覚を呼び起こすかもしれない、際(きわ)のイメージを持つという。

参加アーティストは8カ国・地域から14組15名の予定。まず今年の注目は、森山大道「A RETROSPECTIVE」、京セラ美術館の本館南回廊2階で開く。「作品と共に森山大道たらしめた」という雑誌や写真集などのメディアにも焦点を当てる。ラディカルで精力的な軌跡を全方位にたどるという。次いで、日本列島縦断の旅に出ながら福島あつしは農業に従事し現実の世界を映し出す。富山の山村に育った柴田早理は「都市から見落とされる地方の視点」を問い直す。日本で初の個展を開くイギリス現代アーティストのリンダー・スターリング、鉱物や植物によるスピリットを写し出すフランスのジュリエット・アニェル、現代の廃墟を大判カメラで捉えAI技術を駆使するフランスのデュオ作家イヴ・マルシャン&ロマ・メェッフェル、ケニア出身で女性の役割を見つめるタンディウェ・ムリウ、パレスチナの写真家ファトマ・ハッスーナはガザの日常を記録し続け1年前爆撃で26歳の命を落とした。南米ウルグアイ出身のフェデリコ・エストルは「周縁に追いやられたコミュニティをヒーローとして捉え直し」、その団結・結束を映し出すという。オランダ生まれのアントン・コービンは半世紀にわたり著名ミュージシャンらのポートレートで表現する

京都新聞ビル地下1階、印刷工場跡の展示=いずれも2025年4月、林写す

第1回の2013年からKYOTOGRAPHIEと同じ日程で同時開催している「KG+」は、写真家やキュレーターの活躍を支援する目的の公募型アートフェスティバルで昨年は160を超す展覧会があった。今年は約150会場で200以上の展覧会を開催し300名を超すアーティストが参加予定。写真祭の姉妹イベントとして国際音音楽フェスティバルのKYOTOPHONIE(キョウトフォニー)も3年前の2023年から始まりこれまで4万人の観客を集めている。KYOTOGRAPHIE本展の観賞入場料は、全会場を会期中に1回ずつ観覧できるパスポートチケットが一般6,000円(平日限定4,500円)、学生3,000円(前売りも同額)、会場ごとは一般800円~1,500円で一部会場は無料。

写真は、左上からKYOTOGRAPHIE共同代表のルシール・レイボーズさん(左)と仲西祐介さん。025年12月3日、東京麻布のフランス大使公邸で。、右上、メーン会場、三条・八竹庵の展示=2025年4月 下、京都・くろちく万蔵で、会場入口は写真祭の赤い幟が目印=25年4月 いずれも林写す京都・くろちく万蔵で、会場入口は写真祭の赤い幟が目印=25年4月
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