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BRJ、奈良・明日香村で次世代モビリティの実証開始 オーバーツーリズム対策へ

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電動モビリティを展開するBRJは10月14日、奈良県明日香村と連携し、次世代モビリティを活用した新たな周遊手段を提供する実証事業を始めた。世界文化遺産「飛鳥・藤原の宮都」への登録で増加が予想されるインバウンドを念頭に、交通渋滞やマナー問題の解決と、観光回遊性の向上・生活環境保全の両立を目指す。

世界遺産登録でインバウンド増加を見据える

同事業は、明日香村も含まれる「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に登録決定したことで、さらに増加が予想されるインバウンドを念頭に置いた取り組みだ。

BRJは2026年1月に明日香村と「次世代モビリティを活用したにぎわいのまちづくりに関する連携協定」を締結し、「にぎわいのまちづくり」や「地域交通の課題解決」「観光振興による交流人口増加と雇用創出」などに官民一体で取り組んできた。具体的には、公共交通と観光施設を結ぶ周遊・回遊性向上の取り組みや、自家用車依存の抑制による交通混雑緩和、オーバーツーリズムの未然防止などを進めている。

三輪電動シートボードを主要拠点に導入

今回の事業では、飛鳥観光協会や明日香レンタルなど地元関係者と連携し、近鉄飛鳥駅や奈良県立万葉文化館、石舞台古墳などの主要拠点をハブとして、三輪電動シートボードを試験的に導入する。長距離・長時間の観光回遊に向いた椅子付き・かご付きの車両で、インバウンドの回遊性向上と満足度向上を目指す。

実施期間は10月14日から2027年2月10日まで。貸出時間は午前9時から午後5時で、車両は20台を用意する。料金は20分300円、3時間1,000円、6時間2,000円。ポートは近鉄飛鳥駅、石舞台古墳、奈良県立万葉文化館の3カ所に設置する。利用条件は16歳以上で、免許は不要、ヘルメット着用を推奨する。安全かつ地域内の周遊促進のため、エリア内のみを走行させる仕組みを導入している。

多言語の看板でマナー啓発と周遊促進

あわせて、インバウンドへのマナー啓発と周遊促進にも取り組む。訪日客に対して多言語で作成した周遊促進の看板を設置してストレスなく回遊できるようにするほか、ポイ捨てなどのマナー問題解決のため主要拠点に啓発看板を設置する。観光協会や地元の飲食店とも協力してチラシで訴求し、モビリティアプリで立ち入り禁止エリアをマッピングすることで、デジタルとアナログ両面から迷惑行為を抑制する。

同事業は、観光庁「オーバーツーリズムの未然防止・抑制をはじめとする観光地の面的受入環境整備促進事業」の支援を受けて実施する。

BRJは「人と街に感謝される未来の公共交通を創る」をビジョンに掲げ、次世代モビリティのシェアリング事業などを展開している。GPSで走行エリアを検知して特定エリアで車両を停止させる「ジオフェンシング機能」の搭載や、夜間運用の全面禁止など、安全を最優先した運用を特徴としている。自治体からの問い合わせは同社の問い合わせフォームで受け付けている。

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