東京山側DMCは10月17日、東京都あきる野市五日市の田んぼで「令和8年度収穫祭」を開催した。信濃国車山神社の宮澤宮司を迎え、日々の農作業の無事と豊かな収穫への感謝を捧げる神事を執り行った。今年で3年目を迎える行事で、約50人の家族も参列。五穀豊穣に感謝し、日本の良き習わしを次世代へ受け継ぐ温かな時間となった。同社は、神事や農体験を通じた伝統文化の継承を街づくりの柱に据え、地域に根ざした観光まちづくりを推進している。
6月に植えた稲を収穫、神と自然に感謝
秋晴れの一日、6月の御田植え祭で植えた稲が、頭を垂れる稲穂へと育ち、収穫の日を迎えた。山に降った雨が川になり、太陽と土からの力をもらって実った恵みだ。参列した家族は、神や天、土、水をはじめとするあらゆるものへ感謝を捧げた。
収穫祭は、農業が1年を無事に終えられたこと、そして実りがあったことを神様へ感謝する、地域が大切にしてきた伝統的な行事だ。神事に続いて、軽食をいただきながら歓談する「直会(なおらい)」も行われ、五感で体験する収穫祭を通じて、参加者が日本の伝統文化の尊さに触れた。
「当たり前」を支える人々への感謝を次世代へ
食卓でも外食でも当たり前のように口にするお米は、米農家や運送業者、小売店など多くの人々の支えによって届けられている。その当たり前があることの有り難さを、収穫という営みを通じて見つめ直す機会となった。
東京山側DMCは、こうした行事を通じて、「自分たちの先祖はこうして感謝を捧げ、今の自分たちがある」という日本の良き習わしを、子どもたちや若い世代の両親にも感じてもらいたいとしている。神事へのボランティアスタッフも地域から募り、みんなで一つの収穫祭を作り上げた。心と身体を耕し、天と地の間で生きる自分たちを見つめ直す、特別な秋の一日となった。
投稿者:西川 佳克(にしかわ・よしかつ)TMS特任記者 / 東京山側DMC