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日本自然保護協会、「日本自然保護大賞2026」の受賞者を決定 6団体を表彰

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日本自然保護協会(NACS-J)は10月17日、自然保護と生物多様性保全に日本で最も貢献した取り組みを表彰する「日本自然保護大賞2026」の受賞者を決定した。今年で12回目を迎え、大賞・特別賞など計6件の活動が選ばれた。3つの部門に全国から72件の応募があり、地域性、継続性、先進性、協働性、社会への波及性などに注目して審議した。

大賞は干潟保全・水辺再生・ため池再生の3活動

大賞の保護実践部門には、藤前干潟を守る会(愛知県)の「藤前干潟の保全活動」が選ばれた。名古屋市の廃棄物最終処分場の埋立計画発表を機に、地元のバードウォッチャーらが鳥の生息地を守る活動を展開。市は1999年に埋立計画を中止するとともに廃棄物政策を見直し、ラムサール条約登録などにも結びつけた。

教育普及部門には、グラウンドワーク三島(静岡県)の「水の都・三島」の自然環境を地域協働で再生する活動が選ばれた。英国発祥のグラウンドワークを日本で最初に導入し、34年間にわたり市民・NPO・企業・行政の協働で75カ所の環境保全を続け、観光交流客数の増加にもつなげている。

子ども・学生部門には、西宮市立山口中学校モリアオガエル保存会(兵庫県)が選ばれた。モリアオガエルを起点に、長期モニタリングや水質改善、外来種対策などを体系化し、「ため池という地域インフラ」の再評価へと発展させた。

特別賞に九州大学の川づくりなど

特別賞の沼田眞賞には、九州大学流域システム工学研究室(福岡県)の「自然豊かな川をみんなの手で」が選ばれた。減災と自然環境の保全を両立する川づくりを住民や行政と共創し、福津市の上西郷川では魚種数を約3倍、個体数を11倍に増やした。16年以上にわたる環境教育の受益者は延べ1万5,000人を超える。

選考委員特別賞には、I-neや森林組合などによる「鉢伏山 Nature Positive Project」(大阪府)と、棚田LOVERS(兵庫県)の「20年の棚田再生」が選ばれた。棚田LOVERSは、兵庫県市川町で耕作放棄棚田23枚を再生し、180種以上の生きものが確認されるフィールドを育んでいる。このほか、青梅の杜から里山理念を発信するベルデ(東京都)など6件が入選した。

SDGsやネイチャーポジティブの実現へ

日本自然保護大賞は、自然保護憲章の制定40周年にあたる2014年に設立された。地域性、継続性、先進性、協働性の観点から、優れた自然保護活動・生物多様性保全活動を表彰している。素晴らしい活動をより多くの人に知ってもらうことで、SDGsの達成やネイチャーポジティブの実現に向け、日本の自然保護を推進する力にすることを目指している。

主催の日本自然保護協会は、1951年に創立された日本で最も歴史のある自然保護団体の一つだ。尾瀬や屋久島、白神山地などで活動を続け、世界自然遺産登録への礎を築いてきた。「自然のちからで、明日をひらく。」を活動メッセージに掲げ、全国で自然を調べ、守り、活かす活動を続けている。

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