ブランド総合研究所は、「地域ブランド調査2026」の都道府県魅力度ランキングをもとに、関東7都県の結果を分析した。東京都と神奈川県の順位が前年から入れ替わるなど、関東各都県の順位が大きく変動した。
東京都が4位に、神奈川県は5位
東京都は前年より順位を一つ上げて4位となり、魅力度も3.8点上昇した。情報接触度では「小説・エッセイ・マンガなど」による接触度が1位で、前年からの伸びも全国1位となった。アニメの舞台になったことも要因の一つとみられる。一方、「海・山・川・湖などの自然が豊か」というイメージでは、わずか3.5%にとどまり10年連続で最下位となった。
神奈川県は前年より一つ順位を落として5位。居住意欲度は2年連続で全国1位を維持している。横浜美術館の全館オープンや臨港パークの新施設などで魅力的なエリアが拡大しており、2025年の年間観光客数は2億人を、訪日外国人も4,000万人を超えたという。
千葉19位、栃木は4年連続39位
千葉県は19位。「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」との評価が30.9%で全国1位だが、2021年の40.4%から5年間で約10ポイント低下した。TDLのある浦安市の評価は上昇しており、同社は県内各地のTDL以外の施設の魅力が伝わらなかったと分析している。
栃木県は39位で4年連続同順位となった。日光市の魅力度は全国10位で、世界遺産・日本遺産の認知度や「歴史がある」イメージは全国1位だが、日光が栃木県にあると認識していない人が少なくないと指摘。日光旅行にあわせて県内の他の施設を回遊する流れをつくることが課題だとしている。
埼玉が最下位脱出、群馬は急降下
埼玉県は前年の最下位から3つ順位を上げて44位となり、1年で最下位を脱出した。「教育・子育ての県」のイメージが全国1位で、居住意欲度も全国12位と高い。
群馬県は前年の39位から6つ下げて45位となり、関東6位に。草津町は「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」などで全国1位だが、「食事がおいしい」と評価する人は8.8%にとどまった。茨城県は46位で前年と変わらなかったが、点数は0.9点上昇。10年前と比べ魅力度は約2倍に高まっている一方、観光意欲度は47位で、観光情報の発信方法の見直しが課題とされた。
全国1,047地域を対象にした大規模調査
「地域ブランド調査2026」は、国内1,000市区町村および47都道府県の計1,047地域を対象に、消費者が各地域のブランド力を評価する日本最大規模の消費者調査だ。2006年から毎年実施されており、今回で21回目となる。
調査では、魅力度や認知度、地域のイメージ、観光意欲度、居住意欲度など全91項目を質問し、全国から得られた3万1,666人の有効回答をもとに集計・分析した。調査時期は2026年6月23日から7月17日まで。問い合わせはブランド総合研究所(TEL03-3539-3011)へ。