遊び・レジャーのDXを牽引するアソビューは、副業紹介サービス「プロの副業」を活用し、新規領域であるIP(知的財産)・エンタメ業界への進出を進めている。外部のプロ人材の知見とネットワークを活用することで、約3カ月で市場開拓の戦術を確立し、10社以上のキーマンとの接点を構築した。「プロの副業」はFull Bet Groupの関連会社であるプロの副業が運営する。
レジャー施設とは異なる「商習慣」の壁
アソビューは2011年創業で、週末のお出かけ先と生活者をマッチングするプラットフォーム「アソビュー!」や、レジャー施設向けのチケットシステム・DX支援などで成長してきた。さらなるチャレンジとして美術館や野外イベントなどの興行チケットへと領域を広げるなか、次のターゲットに定めたのが、テレビ局・出版社・ゲームパブリッシャーが企画する展示・イベントといったIP領域の開拓だった。
しかし、版元(権利元)と直接または代理店を通じてコミュニケーションを取る中で、レジャー施設とは異なる業界特有の商習慣への対応が必要となり、社内の知見を短期間で補強する必要が生じた。「人に信頼が紐づく」業界という特徴もあり、自社だけでゼロからネットワークを構築するには時間を要する状況だったという。
レジュメで「ドンピシャ」、2週間でアサイン
IP業界のアドバイザーや副業人材の必要性を感じていたタイミングで出会ったのが「プロの副業」だった。人材業界出身でもあるアソビューの宮本氏は、提案されたプロ人材のレジュメを見てすぐに「ドンピシャだ」と確信。初めて会ってからアサインまで約2週間という早いスピードで参画が決定した。
プロ人材の参画後、アソビューがまず取り組んだのは、版元向けの「ケイパビリティ紹介資料の作成」だった。これまでは対レジャー施設向けの資料しかなかったが、プロ人材の知見を活かしてゼロから営業資料を構築。その後、プロ人材が持つネットワークを活かして10社以上のキーマンの紹介を受け、共同で商談を進めた。当初は数カ月から半年以上の探索的な期間が必要と予測されていたが、約3カ月の伴走で市場に価値貢献できる戦術が明確になった。
エージェントがガバナンスとモチベーションを両立
副業人材を活用する際、発注側と受注側の間で成果物の曖昧さや稼働の透明性を巡って関係がぎくしゃくするケースは少なくない。アソビューは顧問契約や業務委託契約において適切なガバナンスを重視している。
そこで、エージェントである「プロの副業」が間に入り、プロ人材の稼働実績や成果を「稼働報告書」として取りまとめる役割を果たした。直接では切り出しにくい稼働管理や品質報告をエージェントが標準化して担うことで、プロ人材のモチベーションを損なうことなく高いコミットメントを引き出せたという。宮本氏は「エージェントが入ることで、直接契約では難易度の高いガバナンスと、人材のコミットメント獲得を両立できた」と語っている。
「プロの副業」は、マーケティングや新規事業開発に強い即戦力のプロ人材を紹介するプロシェアリングサービスだ。戦略立案などの上流工程から任せられるハイクラス人材が豊富で、採用コストと時間を削減しながら事業のスケールを支援する。