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「蔵王温泉ジュピア」・南佳孝&庄野真代 ~音楽(おと)のある東北~第5回 2013年8月31日

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 初夏から始まった音楽のある東北も5回目を迎えました。そもそも東北6県を年に一度ずつ復興支援のコンサートを開くと決めたのが、今年の3月のことでした。蔵王温泉スキー場「上の台ゲレンデ」にいっぱいのお客様を呼んで、野外イベントをやりたいとこのコンサートを積極的に進めてきた蔵王の旅館オーナーのたっての希望でした。

昭和の時代にレッツゴー!

南佳孝さんと庄野真代さん、スペシャルデュオ!
南佳孝さんと庄野真代さん、スペシャルデュオ!

 まさしく、この日は、昭和の時代にタイムワープ、「私をスキーに連れて行って」ではありませんが、ゲレンデサイドのベースセンター・ジュピアには、かつて青春を分かち合ったであろう人々が集まりました。初の試み、南佳孝さんと庄野真代さんのジョイントコンサートです。

 ご存知の通り、南佳孝さんは、代表曲「モンローウォーク」「スローなブギにしてくれ」などを作られたシンガーソングライターです。モンローウォークは、郷ひろみさんが「セクシー・ユー」とタイトルを変えて歌ったことでも有名です。今でも現役バリバリで歌われていますね。

 一方、庄野真代さんは、今でこそ、海外でも人気のシティポップの女王とも言われ、化粧品のCMソングなども歌われていましたが、「飛んでイスタンブール」「モンテカルロで乾杯」「マスカレード」は海外旅行3部作とも言われ、当時、なかなか行ったことがある人々が少ない海外として、神秘性をもった曲として、大反響があったと記憶しています。

山の夕暮れは早い

晩夏、ジュピアの壁面に沈む夕陽
晩夏、ジュピアの壁面に沈む夕陽

 この日のコンサートは、晩夏といえども、山の夕暮れは早く、蔵王の山々に沈んでいく夕陽が会場に差し込んできました。ちょうど、還暦を迎えた庄野さんは、真っ赤なドレス姿、会場にいたファンから、あとで聞いた話ですが、「昔のベストアルバムのジャケット、赤でしたね」と話しかけると、ニコっとされたとか…山で聞く、昭和のヒットソングも乙なものだと思いました。

 今回の企画、アンコールは、場所を変え、食事をともにしながらというものでした。ゲレンデサイドのホテルのバンケットでは、参加者に振舞われるブッフェが用意され、結婚式の二次会のように、演奏が続きました。既にどっぷりと夜になり、ムーディーな曲が続きます。

距離感の近い手作り感満載のコンサート

 音楽のある東北シリーズは、大きな会場で演奏するのではなく、これまでコンサートを実施したことがない場所などでのものです。それ故、手作り感満載です。

 最終列車で東京に戻られるというお二方は、すべての演奏が終わったのち、ホテルの方が設えた車で、山を下りて行かれました。

 成功裏に終えたスタッフたち、旅館の方々、打ち上げは、旅館の中のいろりを囲んだ場所。山形の地酒を浴びるほど堪能したものでした!

(これまでの寄稿は、こちらから) https://tms-media.jp/contributor/detail/?id=33

(キャピタルヴィレッジのHPはこちらから) https://www.capital-village.co.jp/

寄稿者 荒木伸泰(あらき・のぶやす) 株式会社キャピタルヴィレッジ 代表取締役

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