先日、人気声優の梶裕貴さんとお仕事をさせていただく機会がありました。梶さんは誰もが知る人気アニメの数々に出演され、声優アワード主演男優賞を2年連続で受賞されたこともある、声優界でもトップクラスの方。その梶さんが、楽天が促進している「農泊」の1日アンバサダーに就任いただけることになったのです。
楽天トラベルなどのサービスを通じて「農泊」促進
聞きなじみのない方のために、「農泊」とは、全国各地の農山漁村に宿泊しながら、その地域ならではの食や体験を楽しむ「農山漁村滞在型旅行」のことを指します。農林水産省は全国で600以上の地域を「農泊」地域として採択しており、各地域は独自の地域資源を活用したコンテンツを提供しながら、誘客に取り組んでいます。楽天は、2020年から「楽天トラベル」などのサービスを通じて「農泊」の促進に取り組んできました。
本年度は、若年層に向けた「農泊」の認知拡大を課題として掲げており、若者に人気の高いアニメキャラクターの声を担当されてきた梶さんに白羽の矢が立ちました。10月初旬に、梶裕貴さんの「農泊1日アンバサダー」就任式と銘打ち、楽天の「農泊」促進の取り組みを伝える発表会の開催に至ったというわけです。
旅行者の人柄や景観などが脳裏に浮かび上がる「声の力」
発表会には、楽天の地域創生事業の責任者に加えて、農林水産省から鈴木憲和副大臣も登壇され、「農泊」の狙いである地域の活性化と地域課題の解決について語っていただきました。そして満を持して梶さんが登場し、最初のあいさつをいただいた際の、会場の隅々まで響き渡る美声は衝撃の一言。体からあふれ出るような声量と、耳にはっきりと残る素敵な声質に、その場にいる全員が一瞬にしてひきこまれていく感覚を味わいました。
さらに圧巻だったのは、梶さんが「農泊」を楽しむ旅行者になりきって会場で挑戦していただいた、台本の生朗読でした。年代も職業も異なる2人の旅行者を、なんと目の前で演じていただいた梶さん。声を聴いているだけで、旅行者の人柄や景観、特産品の味が脳裏に浮かび上がる、いままでにない感覚を味わうことができました。
観光促進のためのツールといえば、ビジュアルに訴えるような画像や動画コンテンツが隆盛ですが、人から発せられる声の力と、それを受けるわれわれの想像力の可能性に改めて気付かされた貴重な体験でした。
なお、「楽天トラベル」のページ上では、梶さんが登場人物の声を演じる、「農泊」促進のためのオリジナルアニメも公開しています。是非チェックしてみてください。
https://travel.rakuten.co.jp/movement/area/nohaku/
寄稿者 中原大輔(なかはら・だいすけ)楽天グループ㈱トラベル&モビリティ事業PR推進室オフィスマネージャー