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東京山側あきる野市での「収穫祭」と「郷土芸能棒使い」の文化の融合から見る、今後の日本の観光(Adventure Travel)ついて

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収穫祭と棒使い: 伝統の結びつきと文化の融合

 日本の文化は、多くの伝統的な要素が絶妙に組み合わさっており、その中で収穫祭と棒使いは面白い結びつきを持っています。これらの要素は、日本の歴史、宗教、農業、武道、そしてエンターテインメントが融合した素晴らしいものです。これらをお話した後に、今後の日本の観光(特にAdventure Travel)についてお話させていただければと思います。

収穫祭の祝祭性と感謝の象徴

 収穫祭は、秋の収穫の感謝を祝う日本の祭りです。収穫祭の歴史は非常に古く、その起源は日本の農耕社会の始まりにまでさかのぼります。日本の収穫祭は、収穫の季節に感謝の意を表す祭りとして、田植えや稲刈りが行われる紀元前から存在していたと考えられています。

 これは日本の農業社会にとって非常に重要で、収穫を迎えられることに感謝し、自然との調和を称える機会です。収穫祭では神社や田畑で神聖な儀式が行われ、地域社会全体が参加し、感謝の意を表現します。この感謝の象徴は、日本の文化における人間と自然の関係を反映しています。まさにやおよろずの神の考え方ですね。

棒使いの武道とエンターテインメント

 棒使いは、日本の武道の一部として発展しました。武道は戦闘技術だけでなく、精神的な修行や芸術の要素も含み、その美学は日本の歴史と文化に深く根付いています。

 東京都あきる野市で子供たちが行った棒使いの「型」は450年の歴史があり、口伝で今現在も継承されています。この地域では神社のお祭りのご奉納として棒術を披露します。ですが実際のところこの文化もいつ絶えてもおかしくはない状況です。師匠は、80歳近くの方とその方を中心に小学生〜大学生が稽古に励みます。その環境がなんともいえない昭和の香り漂う雰囲気の中自治会館の中庭で夜に開かれるのです。そして棒使いは武道の技術を示すだけでなく、視覚的に魅力的な演技としても展開され、エンターテインメントとして観客を魅了します。

収穫祭と棒使いの結びつき

 収穫祭と棒使いの関連性は、「感謝」と「調和」のテーマに集約されます。収穫祭は自然との「調和」を強調し、豊作を祝い「感謝」するものであり、棒使いも武道の修行として自然との「調和」や「感謝」を内包しています。さらに、収穫祭と棒使いは地域社会を団結させる役割も果たしています。収穫祭は地元コミュニティ全体で行われ、地域の人々が五穀豊穣の共同の目標に向かって祈り捧げる場です。同様に、棒使いはお祭りの奉納として披露するため、地域の親子や師匠が交流できる場となっています。

新たなコンテンツと文化の紹介

 この関連性は、日本の観光の新しいコンテンツとしての魅力的な可能性があるといえます。

 理由はとってもシンプルです。もし自分が外国に行った時にこのような体験に参加することを考えてください。こんなに地域の魅力(伝統、歴史、文化、自然)を学び体感できる体験にはそれなりの対価を支払いますよね。このコンテンツは日本にしかない世界でただ一つのオリジナリティです。

 これからの日本の観光で大事なことは、新しいモノ、コトを作るときは常に地面を掘ることです。「温故知新」を忘れずに。(この内容は地域を一緒に盛り上げるサクちゃんの記事をぜひ読んでください。(https://tms-media.jp/posts/9481/)そしてこの日本の古来から伝わる伝統芸能、文化、工芸を本質的に守るため、Adventure Travelという手段を使っていきましょう。(アドベンチャートラベルとは?メリットや必要要素、事例を徹底紹介 | WEBマガジン「#Think Trunk」 | 自治体・行政機関向け | JTB 法人サービス)

 今回このような会を開くことができたのも、車山神社の宮司である宮澤氏や巫女さん、棒使いの師匠である細谷さん弟子の小学生達、地域の方々、そしてあきる野市の豊かな自然のおかげです。誠に感謝申し上げます。

寄稿者 村野夏生(むらのなつみ) (一社)FOURTH WELLNESS

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